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『街とその不確かな壁』が楽しみ

写真の本は私が買ったものではなく友人が買って読んでみろと貸してくれたものを返さずに持っていたものだ。友人はもう亡くなってしまったから返すこともできずに形見のようなものになってしまっている。そもそも私も友人に色々なものを貸していてそれは手元にないからどっこいどっこいだと思っている。そんな経緯もありぼろぼろになってもこのブックカバーも含めてこの本なので表紙を見ることさえできない。特別さが増しているせいもあるが、多分そうでなくても村上春樹さんの小説の中でこの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』が1番好きだと思う。
今回村上春樹さんの新作が『街とその不確かな壁』と聞いて本棚からこの本を引っ張り出してきた。『壁』が『世界の終わり』の元となった中編小説とそっくりな名前なので探さずにはいられなかった。中編小説の方は読めていないし今さら読もうとも思わないのだが、今回の作品は久しぶりに発売されたらハードカバーで買ってできればすぐに読み始めたいと思う。『世界の終わり』と関係なくても構わないので、このワクワク感で発売日まで過ごしていきたいし、できれば後1ヶ月で『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読めたらいいなと思っている。

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