いちばん古い春の思い出
「春の思い出ってなにかあったかな…」と普段あまり過去を振り返ることがないわたしだけれども、すこし思い返してみたら小学校の入学式をふと思い出した。
まだ、母親の後ろに隠れるほど小さく幼かったわたし。いまのわたしの髪色と同じ真っ赤なランドセルを背負うよりも、背負われていたほど小さかったとおもう。
自分の教室の前で担当の在校生に名前を告げて名札をもらわなきゃいけなかった。でもそれができなかった。担当の在校生が気を遣ってくれて「お名前の名札どれかわかる?」と自分で取るように言って