29歳になって思ったこと
「20歳になんてなりたくない」
そう言って死ぬことしか考えていなかった、18歳の夏。メンヘラを拗らせてあの頃の憧れだった人は、なりたかった人は、会いたかった人は南条あやさんだった。10年経ったいまも南条あやさんはきれいな憧れのまま、29歳のあたしの中に残っている。どうして南条さんだったのかも、なにがきっかけだったのかいまはもう忘れてしまったけども。
あの頃のあたしは、生きたくなかった。ただそれだけ。
そして、気付いたら20歳を随分と過ぎてしまっていて、そんな気持ちなんて