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異性の優しさが毒になる。性依存症と性別の関係

こんにちは。性依存症当事者のShiroです。

性依存症について色々と勉強し考える中で、性依存症は数ある依存症のなかでも、少し特殊だなと思う部分があります。

それは、性別。異性愛者だろうが同性愛者だろうがトランスジェンダーだろうが、性依存者は回復しようと考えるとき、自分の性対象からの誘惑に耐えなければならないのです。

口で言うと当たり前のことなんですが、実践してみると言葉にしにくい辛さがあります。私は異性愛者ですが、何せよ性依存症を自覚するぐらいですから、異性との繋がりに依存しているわけです。それをばっさりと断ち切ったところで、頭の中では異性との繋がりを絶えず求めてしまいます。

異性からの些細な優しさや気配りでも、一気に依存衝動につながってしまうのです。また、優しさを向けてくれる異性側も、「心配でほっとけなくて・・・」といったように、荒れている依存症当事者に寄り添い、救いの手をさしのべるようにやってくるのです。

でも、この優しい異性の手を取ってしまったら?

言わずもがな、ずぶずぶと依存関係に陥ってしまいます。相手の異性には、依存させようという明確な意志があるわけではないにせよ、制御不能な依存モードの当事者は、依存する以外の選択肢を失ってしまうのです。

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