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本当になにも無くなったぼく

突然、担当が消えて生きる意味を失ってしまったぼくは毎月生活できるギリギリくらいは働いて、それ以外の時間は家で死んだように寝ていました。
寝ていたと言うより、朝起きてベッドの上で体を起こして座ったまま気付いたら10時間とか経っていた感じ。

そんな生活をしていたので、ご飯を食べるタイミングも失って(まあ食欲もなかったんだけど)、気付けば皮肉にも150cm30kgという人生で初めてのスペ120を達成してしまいました。

でもそうなってからというもの、前よりもずっと死にたいという気持ちと、担当への怒りと憎しみで頭の中が支配されて行きました。

ぼくはこの頃に初めてODというものを知って、現実逃避のために行うようになりました。決してそんなことで死ねるとは思ってないけど何かに縋りたくて。始めは頭痛薬、それから風邪薬、アレルギー抑える薬、最後は有名なあの咳止め薬。
意識がどこか遠くへ行って、何も考えられなくなって現実なのか何なのか分からなくなっているあの時間があの頃のぼくにとっては救いでした。


だって大好きだった人がくれた言葉が全部嘘だったことも、ぼくだけが好きだったことも、全部捨ててもいい覚悟だったぼくの気持ちを裏切られたことも許せなかった。

本当はぼくを裏切った担当の目の前で、担当が愛しているあの子をズタズタにしてやりたかったし、担当のことだって助けてって懇願されてもなんの躊躇いもなく刺してやりたかった。それからぼくも隣で死んでしまいたかった。

でも出来るわけなかった。
だってまだそんなに傷ついても大好きだったし、生きる意味をくれたことに感謝してたから。

だからぼくは他人に期待することを辞めました。
あと、自分の気持ちを押し付けることも。
それからぼくなんかが幸せになれると夢見ることも辞めました。
ヘイトは全部、自分に向けることにしました。
悲しいことがあっても、ムカつくことがあっても向ける先は自分。そうすれば相手に感情の刃物を向けなくて済むから。

だからこれからもぼくは誰かを傷つけないために、自分を切り刻んで、時には現実逃避してフワフワして誤魔化しながら自分を傷つけて生きていくんだと思います。なんか虚しい人生ですよね。

だからぼくは今日も死にたい。

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