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私の背中を発車の笛が押した
遠距離恋愛だったことが多く
駅や空港は
わたしにとって
いつもドラマチックな場だった。
久しぶりの待ちに待った再会や
短い時間を共に過ごしたあとの別れ。
いつだって
電車や飛行機は
心の時間よりずいぶん速く私たちを引き離し
日常に戻るべき場所へ私を届けてしまう。
そしてわたしはしばらくの間、
寂しさを抱えたまま
心は日常に戻れずにいてしまう。
心の距離と物理的距離。
いつも乗り越えるのは難しい。
向い側 ホームの端に
あのひとが立っていた
雨降りの線路を隔て
みずいろのセーターがうるんで
消息
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『PEARL PIERCE』 1982/6/21
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