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二度と来ない季節
夏という季節は
強くて明るそうだけれど
その分、弱くてはかない。
光の分だけ闇も、とは
まさにこのこと。
強さ、という意味では
冬のほうがパワフルという気がしている。
冬は強いし、長い。
夏はひととき明るい力を放っても
あっという間にその存在を消してしまう。
夏の夜空に浮かぶ花火のようだ。
春の不安定さを嫌う人も多いけれど
夏のギャップも耐え難い。
夏のあとの、ふとしたさびしさ。
夏を思い出すときの切なさ。
.
夕涼みは終わる夏を受け入れるための
儀式のようだ。
窓を開けて 風を入れて
痛いくらい吸い込んだね
濡れた髪と 焼けたうなじ
痛いくらい抱きしめたね
二人きりの夕涼みは
二度と来ない季節
夕涼み
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『PEARL PIERCE』 1982/6/21
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