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くせのある文字がせつなすぎて歩けない

青いエアメイルがポストに落ちたわ
雨がしみぬうちに急いでとりに行くわ
傘をほほでおさえ待ちきれずひらくと
くせのある文字がせつなすぎて歩けない

90年代後半にChicagoと大阪で
遠距離恋愛していたわたしたちの
連絡手段と言えば
FAXと電話とエアメール、
それに大学のPCルームから送るeメールだった。
それも、メールが文字化けしちゃうので、
お互い英語でやりとりをしていた。

自宅のパソコンからもメールを送ることはできたけど
ADSLの電話線を差し替えて
じぃっと待たねばならず
まだまだ、主たる連絡手段ではなかった。

彼からのFAXをたいせつに保存していても
当時はまだ感熱紙で
ちょっと時間が経つと
愛の言葉は真っ白なテカリになって消えていた。

日常の連絡はFAXで
月に何度か電話で
月に1度くらいエアメールが届いた。

そういう意味で
この「青いエアメイル」は
とくべつな一曲。

ユーミンの曲は
それぞれなにかしらの思い出が紐づいているけれど
とくに深く、
たいせつなところにある一曲。

エアメールをやりとりしたことはありますか?
(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


青いエアメイル
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『OLIVE』 1979/7/20

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