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なつかしいあのひとに 人ごみの中で会った

傷ついた恋なのに もう跡形もないのよ
偶然会えたら 泣きだしちゃうと
思っていたのに

高校時代の同級生との失恋を
20代、30代と引きずって
あるときふいに届いた同窓会のはがき。

しかも宛名が彼の直筆だったものだから
普段は見向きもしない同窓会に
参加することにした。


ここまでの長い歴史を知る高校時代の友人を伴って
地元のホテルで開催された同窓会に行ってみると
すぐ受付に、彼は、いた。

あんなに、
あんなにあんなに
逢いたかったのに
いざそこにいる彼はちっともすてきじゃなくて
あまりにあっけなく、
わたしの恋は突然終わった。

なーんだ、
こんなことならもっと早くに逢いたかったな…
そんな風にも思ったけれど、
受け入れるにはちょうどいい時間だったのかな。

すきだった人に偶然ばったり会ったことはありますか?
(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


グッド・ラック・アンド・グッドバイ
作詞:荒井由実
作曲:荒井由実

『14番目の月』 1976/11/20


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