感謝して別れるのは小説だけ
失恋がつらいのは
相手を好きだった自分のじかんへの執着が
大きいと思う。
あんなに好きだった時間と想いが
無になってしまう気がして
思い描いていた彼との「未来」が
消えてしまう気がして
それを手放したくないという想いから
執着をしているものだと思う。
そこに
今、現在の彼が存在しているかというと
それは疑問。
むしろ
目の前にいる今現在の彼よりも
たのしかった過去や
これから訪れるべきキラキラした未来
にこそ、心は向いているような気がする。
自分の想いに対する裏切りですらあるような気持ちになって
被害者のように傷つく。
ところが
果たして
いま目の前にいる現在の彼に
全集中で想いを傾けたのはいつのことだったか。
ほんとうはそんなすれ違いの積み重ねで
気づけばお互いの心が離れていた
ってそういうことなのだと思うよ。
日々、新たに彼に向き合って
日々、新たに彼を好きになりたい。
そんなフレッシュな日々を積み重ねたい。
ハートブレイク
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
『VOYAGER』 1983/12/1
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?