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さよならが無性に恐かった

かんらん車って
なんてことないけど、
つい乗りたくなってしまう。

デート初期には
ぴったりの乗り物だと思う。

二人きりの空間。
ちょうどよい距離感。
頂点では、他の人たちも視界から消え、
世界一面を二人占めできる。

かんらん車には
甘酸っぱい、きゅんとするような思い出しかない。


パリのコンコルド広場で
カウントダウンして新年を迎えた時
ライトアップされたかんらん車がきれいだったな。

いつしか雪が静かに舞いながら
チャコールの下界へと流れて
きっとあなたは窓の外を見てる
あのひとの肩を抱きよせて

かんらん車には乗りますか?
(ノートや手帳の端で構いません
ひとこと書き留めておきましょう)


かんらん車
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『流線形'80』 1978/11/5

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