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蒼い心の海にひとつぶ投げた

わたしはよく
ピアスを失くす。
それも片方だけ。

この歌『真珠のピアス』のように
ロマンティックでもドラマティックでもなく
ただ帰宅して、ピアスを外そうとしたときに
片方ないのに気づく、という展開。

かといって
残ったもう一方をどうすることもできず
いつか見つかるかも?と適当なことを考え
捨てられずにいる。
見つかることなどないと、
本当はわかっているのに。

そういうことって
他にもあると思う。

現実を心が受け入れられず
乱雑にポジティブに考えて
そのままにしておくこと。

けれども
残った片方を見るたびに
失った現実を思い出し
かすり傷を負い続けるのと
悲しみを受け入れ、
その瞬間に残った片方も手放してしまうのと
どちらがいいのだろう。

どこかで半分失くしたら
役には立たないものがある

真珠のピアス

真珠のピアス
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

『PEARL PIERCE』 1982/6/21

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