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僕にとってのピアス

高校を卒業した春、ピアスを開けた。 14Gのインダストリアルと耳たぶ2連。 やたらと派手に空いた穴と鈍い痛みは、 昭和の軍隊みたいな校則から解放された、 世間知らずの僕を、大人にしてくれて、 「何者」かにしてくれた。 どこか退屈でくすぶっていた僕に 個性をくれたのだ。 初めて話す人が、自分のピアスを見て、 「すごいね!痛くなかったの?」 と言ってくれることが増えた。 これと言った特技もなかった僕には、 周りの人に何かで認めてもらえることが 嬉しかった。 夏休みになって、調子

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