執筆スタイルを詳細に語る2
Twitter(今はXですが、以下Twitterと記載)にて時折見かける、「#字書きがいいねの数だけ詳細に語る」という、執筆に纏わる全30問に答えるハッシュタグを今回やってみました。
この記事は以下の記事の続きになります。全30問ある為、5問ずつ、全6回に分けて投稿予定です。
6.よく使う辞書や参考文献
一通り紙辞書は一昨年くらいに一新しましたが、基本的には電子辞書を使用しています。
執筆に使用しているパソコン、もしくはスマホで調べた方が早かったり詳細が記載されていたりしますが、そのままネットサーフィンをしてしまう可能性があるので基本的には電子辞書を使用します。
また、よく使う参考文献は現在執筆中の『吸血鬼作家、VRMMORPGをプレイする。』関連で鎌倉・江戸時代の生活や装備関連、それから法律関連が多いです。
法律関連だけは他の辞書と違い、条文よりも具体的な前例判決を確認する事が多い為、基本的に紙辞書で参照します。
なので『判例六法』を購入する事が多いです。
昔は年一で購入していましたが、最近は滅多に買い換えなくなりました。
7.アイデアはひねり出すか降ってくるか
厳密に言うとアイディアは半分降ってきて、半分ひねり出しています。
アイディアだと思わず、ふと心の中で思った事や初めて知った事、気になったニュースなどを片っ端から書き留めて、その情報を定期的に見直してみたりすると、自分の中でアイディアになっていく感じです。
そうしてある日突然、データの集まりから降ってきたアイディアを、実用に耐えうるレベルまでこねくり回す感じです。
実はアイディアを生み出した直後は自分を「天才だ!」と思いますが、そのうち「本当に面白いのか? 自分だけじゃないか?」と自信がなくなり、うっかりお蔵入りにしてしまった事が多いです。
『吸血鬼作家、VRMMORPGをプレイする。』の時は、そう言った過去の反省を活かし、「面白いか面白くないか判断するのは読者だ、まずは投稿してみよう」と考えて投稿し始めました。
ちなみに突然アイディアが降ってくるのは、主に仕事中(作家業ではありません)や入浴中、そして最も多いのが睡眠中や起床直後です。
この方法は多分、ジェームス・ウェブ・ヤング氏の『アイデアのつくり方』に一致すると思います(丁度先日読了したら驚くほど酷似していた)。60分で読めるので、興味がある方は是非一度読んでみると良いかと思います。
8.アイデアをどうやってストーリーに仕立てるか
過去作は、問7で回答したような方法で細々としたアイディアをたくさん出し、それらの中から関連しそうな物をいくつか組み合わせて作りました。
ですが自分の経験上、設定を考えれば考えるほどそこで満足して終わってしまう為、『吸血鬼作家、VRMMORPGをプレイする。』に関しては主人公のプロフィール(ミニ6システム手帳リフィル1枚)だけで突っ走りました。
何故プロフィールだけでここまで突っ走って来れたのかは、正直未だに未だに謎です……。もしかしたら創作の神様が降臨していたのかもしれません。
9.どこから書き始めるか
『吸血鬼作家、VRMMORPGをプレイする。』は完結原稿を公募に応募するスタイルではなく、WEBサイトで連載している関係上、一話から順番に書いています。
過去、まだWEB投稿サイトが全盛ではなく、出版社が掲示した公募へ完結作品を応募するのが主流だった頃は物語の終わりや山場から書いていました。
ただし自分の場合は、この方法では物語の導入部分(序盤)が書けずにお蔵入りになったので向いていないな、と。
ちなみにWEBで投稿する話数単位の中ではセリフから書き始める事が多いです。バランスを見てセリフが続きすぎていたら地の文を入れたり。
もっと厳密に言うと、その投稿話の中で「どこからどこまで、一体なにを書くのか、話としてのオチはなんなのか」という概要をまず始めに書き出してます。
10.自分の文章の好きなところと嫌いなところ
全30問のうち、この質問が1、2を争うくらい難しいなーと……笑
嫌いなところは冗長なところです。「誰でも分かるような事を説明しすぎ」と指摘された事がある程度には冗長です。一応書籍版ではその辺りを意識的に削ったりしてます。
好きなところは……どこでしょう。『吸血鬼作家、VRMMORPGをプレイする。』でいうと、主人公の天然さを上手く引き出せているところだと思ってます。
読者さんから見たら「全然引き出せてねーよ!」とかだったら恥ずかしいですが。
それでは今回はこの辺で! また次回お会い出来れば幸いです。