生保営業向いてると思う人

こんにちは。
今日は業界内を見て向いてると思う人、というよりこういうことが苦じゃない人が続きそうということを書いていきます。

綺麗事で言えば、お客様のお話をきちんと聞くことができて毎日継続的に職域へ行くことができるセルフマネジメント能力があって、金融に関する勉強を続けられる人だと思います。

ですが、なぜかこういう人間ばかり辞めていきます。これを読んで、無理だなと思う人は続けられないと思います。



・保険料が高いことしか評価対象にならない。
生保業界はお客様満足度とか見てません。苦情も周知するための朝礼はありますが、ベテランほどそれを軽視し、改善の努力はしていません。
例えば、担当者がコロコロ変わるという苦情に対して何十年も離職率80%を継続していることや連絡が鬱陶しいという苦情に対して「適切なアフターフォローをし続けること」という個人の裁量に任せた指導しかしない、などです。

どれだけお客様のお話を聞いて、お客様が満足して入ってくださった契約だとしても、保険料が安ければ身近な上司はそのお客様を軽視しているような発言を平気ですることもあります。



・職域で嫌な思いをする。
こちらの記事と重複するところがありますが、

ごく稀に、こちらが普通に職域で営業活動をしていても、そういう目で見てくる人もいます。
冗談だとしても「ご飯一緒に行ってくれたら話聞くわ」とか「会社じゃなくて外で話聞かせて」とか言われることもあります。
もうそういう雰囲気にしてしまった業界と顧客関係のせいですそれは。どれだけ自分が真面目にやってても、言ってくる人はいます。



・身内や友達の名前を会社から出される。
現代社会ではSNSでいつどこで何を晒さられるかわからないので、直接的には言われません。(無法地帯化としてる営業所とかもたまにある)
ですが、「友達に練習台になってもらって保険の話聞いてもらって」とか「実家の保険の証券とか見たことある?」みたいなことを言われます。
鉄の意志があるなら大丈夫かと思いますが、成約0の月になりそうだったり上司からこういうことを言われ続けると会う人間全員が"見込み客"に見えてくるような錯覚に陥ります。



・友達に職業言うのが恥ずかしくなってくる。
保険営業ってまあまあ嫌われてるらしいです。(入社するまで知らなかった)職域で辛い対応をされたり、お客さまから迷惑がられたり、こちらがセールスかけようとしてない人にまで「間に合ってますんで」とか拒絶されることがめっちゃあります。
なので、これは個人差があると思いますが、久しぶりに会う友達とかに「今何してるん?」とか聞かれても、答えにくくなってきます。



・とにかく断られる。
これは覚悟の上入社してるので、提案して断られるのはそこまで傷つきませんでした。ですが、上記でも書いたように、なにもこちらから提案してない人や業務上会話が必要な人にまで「わたしはいらないんですけど」とか「僕はもう友達にまかせてるんですけど」と壁を作られます。
断る、というレベルではなくもはや拒絶です。
これが地味に辛かったです。回数重ねると、人としての尊厳が傷つきここまで拒絶されないといけないんですかね……ってなります。



・毎朝宗教じみた朝礼がある
これはすごく主観もありますが、全員で集まり営業所で出た成果の発表を聞いて拍手をするみたいなことを令和の時代にまだやってます。件数と保険金額のデカさが顕彰の対象なので、聞いたところで自分に還元できる要素はありません。
文字にするとこうです。


営業所長「◯◯さん、△件××万円の成果!おめでとうございます!(バカ拍手)」

職員(バカ拍手)

◯◯さん「ありがとうございます。このお客さまは社長さんでぇ、前からお願いしてんたですけどぉ、タイミングが来たみたいでぇ、成果につながりましたぁ」

営業所長「もう一度大きな拍手!(バカ拍手)」


こんな感じです。この時間が業務時間8時間のうちの1時間を占める時もあります。この成果顕彰ですが、本当にどこにでもあります。この◯◯さんのような人が、他の職員のためになるような話をすることはまずなかったです。






ざっと書きましたが、これに耐えられるというか何も思わない人が向いてると思います。
耐えられる、ぐらいだと長続きしないと思います。それこそ毎日職域に行かないといけないので、嫌な思いをしながらそれに耐えて職域に行くのが給与と見合ってないので続けられません。


つくづく私には向いてなかったと思いますが、離職率を見ると向いてる人間のほうが少ないのがわかりますよね……。



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わたしの日記は生命保険は悪と言っているわけではありません。志を持っている募集人も多くいらっしゃいます。ですが、「大量採用・大量脱落」という問題を抱えている生保各社に改善してほしいと思っています。業界がこの問題を抱えていることは事実です。

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