「被」の理解

私個人の経験談です。日本国内の大学で学んだり、中国語を教えたりしている人間ではないので内容の正確性については担保しません

こんにちは。Zhuoyeです。

今回は私が「被」構文をどのように理解したのかを書こうと思います。

「被」構文は「受身文」とも呼ばれ「~される」という意味を表します。まず私は「被」を見た瞬間に「“被害”の“被”と同じだから、何かしらの被害を受けた事を表す文なのだな」という印象を持ちました。

文の並びは「A被B~」のような形で覚えられればそれに越したことはありませんが、私は不安があったため例文を使って次のような覚え方をしました。


まず単語の上に日本語を書きます。この例文では「私の自転車・される・彼・乗って行かれた」と「私の自転車が彼に乗って行かれた」事を表しています。

「被」構文で悩みの種となるのが「動詞+他の成分」の解釈です。よく「動詞一つだけで文を完成せられない」というような説明を目にします。

例文「我的自行车被他骑走了」なら「我的自行车被他骑」と「骑」だけで文を完成させる事は出来ず、その後ろに「走了」等他の部品をつける必要があります。

〇:我的自行车被他骑走了
×:我的自行车被他骑

この部分に関しては日中学院での授業内容が大きなヒントをくれました。私は日中学院で「被」構文を学んだ時、よく「結果補語」を使った例文にたくさん触れました。

例えば
・我的钱包被他拿走了
・我的手机被弟弟弄坏了
の「走,坏」に当たる部分です。

私は最初「被」構文を「~される」だけ表すものと認識していました。そして動詞の後ろに他の成分が付くのも「ルール」なのだとしか考えていませんでした。

しかしその後中国語を学んでいくうちにルールの呪縛から外れ自分で考えるようになり、最終的には「被」構文は「~される」ではなく「~されて、そしてどうなったのか?」までを表すのが基本だと認識するようになりました。

「そしてどうなったのか?」までを表すなら「動詞一つだけで文を完成せられない」という説明も合点が行きます。なぜなら動詞だけでは「そしてどうなったのか?」を表していないからです。それゆえ「被」構文は結果補語とセットで用いられることが多いのでしょう。

以上。

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