見出し画像

”居るだけでいい”を叶えたOasisによる不登校支援

みなさんこんにちは、hacoです。

私の住んでいる岡山では、梅雨らしい天気が続いていますが、皆さんがお住いの地域はいかがでしょうか?

さて、これまでの記事では、「障害を持ちながら働くこと」について私の視点で書かせていただきました。たくさんの方に読んでいただけてとても嬉しかったです。本当にありがとうございます!
今回は少し方向性を変えて、不登校支援について書いてみようと思います。様々な分野で「多様性」が重視されるようになった今、教育の面においても「自分に合った学びの場」を探すことができるようになってきています。

この記事では、不登校に対する捉え方や支援の種類、そして「不登校支援においてOasisでできること」についてご紹介します。

以下のような皆さんに読んでいただきたいです。
・不登校支援でメタバースを取り入れたいと考えている事業所の方
・不登校支援に関心がある方


 “誰もがなりうる”不登校

不登校とは、人間関係の悩みや、生活リズムの乱れなどをきっかけに、一定期間学校に通うことが難しい子供たちの事を言います。これは決して珍しいことではなく、環境によっては誰にでも起こりうるものと考えられています。

”復学”だけじゃない、不登校支援の目的と種類

不登校支援では、孤独や不安な気持ちを抱える子供たちに寄り添いながら、少しずつ自信を持てるようにサポートしていくことが大切です。ひとり一人のペースに合わせて復学だけでなく、自分の将来を自ら考え自立できることを目指していきます。

そのために、主に次の2つの支援が行われています。
①   先生以外にスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーに相談する
②   現在在籍している学校に通うのが難しい場合は、教育支援センターやフリースクールに通う

学校だけでなく、こうした機関でも子供たちの学習や体験活動をサポートしたり、教育相談を行うことができます。実施団体によってカリキュラムが異なるので、自分に合った居場所を探すことができます。また、外出が難しい場合には、ビデオ会議ツールやメタバースなどを活用した支援、家庭訪問を行うことができます。
この2つの支援を、ひとり一人の状況に合わせて無理のない範囲で進めていきます。
参考:文部科学省「フリースクール・不登校に対する取り組み」

 こうした不登校支援の取り組みの中でも、特にメタバースを活用した支援が注目されています。なぜ、メタバースなのでしょうか?その理由について説明します。

メタバースによる不登校支援が注目される理由

場所を選ばず人とのつながりが持てるサービスとして、主にビデオ会議ツールとメタバースがありますが、不登校支援においてこの2つには大きな違いがあります。

それは「自分のペースで活動できるかどうか」です。

ビデオ会議ツールは、コミュニケーションに特化しています。そのため、時間が決められてしまったり、人によっては「何か発言しなければいけない」と感じてしまうことも少なくありません。
しかし、メタバースなら画面に表示されるアバターで参加していることがわかります。無理にコミュニケーションを取る必要がなく、自分のペースで会話に参加することができます。また、フロアに資料を置いておくこともできるので、授業を休んだ時でも自分のペースで学習を進めることができます。
このように、メタバースでは、ひとり一人のペースに合わせた支援を行うことができます。そのため、社会と関われる新たな手段として不登校支援での活用が注目されているのです。

そんな不登校支援において、Oasisが目指しているのは、子供たちにとっての「第3の居場所」として存在することです。実際にどんな過ごし方ができるのでしょうか?
ここからは、Oasisを使った不登校支援についてご紹介します。

 2DメタバースOasisを使った不登校支援

Oasisが「第3の居場所」として存在するために大切にしていることは以下の3つです。
①「様子見」しながら自分のペースで参加できること
②「おはよう」などの挨拶からコミュニケーションができること
③適度な距離を保つことができること

①「様子見」しながら自分のペースで参加できること

Oasisは、見下ろし型の2Dで構成されていますフロア全体を俯瞰して見ることができ、誰と誰が話しているかなど状況を把握しやすくなっています。友達や先生に話しかけるタイミングが分かりやすいです。また、エリアを区切って「話さなくてもいい空間」をつくることができます。
Oasisでは、テーブルごとで役割を分けることができます。「様子見テーブル」や「マイクオフエリア」などの名前を付けて「無理に話さなくていい場所」をつくることができます。実際の学校や家庭では難しいこうした場所をつくることで、まずは”居るだけでいい”ところからスタートすることができます。

②「おはよう」などの挨拶からコミュニケーションができること

公開チャットで挨拶習慣を身に着けることができます。休んでいても一週間履歴が残るので安心です。

③適度な距離を保つことができること

Oasisでは、許可制の会話方式を採用しています。
近づくだけで会話が始まることはありませんので、安心して利用できます。
「話せない」「話したくない」時でも予め用意してあるメッセージで伝えられるので、伝え方で困ることもありません。

その他、DM機能や掲示板、自席機能など、コミュニケーションやプライバシーに配慮できる機能がたくさんあります。また、PCのブラウザだけでなくiOSやandroidアプリもあり、スマホやタブレットからでも簡単にアクセスすることができます。

Oasisの管理機能

安心して過ごせる空間づくりで大切なのが、管理機能です。アクセスログや人のつながりを可視化する機能で、トラブルを防ぐことができます。チャイム設定や入室制限設定を活用することで、安心して利用できる環境を整えることができます。

こうした機能により、居心地の良い仮想空間を実現し、子供たちにとっての「第3の居場所」となることを目指しています。

リモートで広がる新しい不登校支援

リモートでの活動が普及したことによって、不登校支援にも新しい取り組みが広がりつつあります。そして、Oasisを使った不登校支援は、自分のペースを守りながら、自立に向けて進んでいくことができます。これからも、子供たちにとって安心して過ごせる場所であり続けられるように、進化していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!