どうやって挫折を乗り越えて行動力を倍増させればいいのか
新しいチャレンジにに挑戦してみたけどやってみたらむずかしかった…とすぐに挫折してしまった経験はだれにでもあるでしょう。こういう挫折をするとき、よくあるパターンがいきなりむずかしいタスクをこなそうとすることです。
言い換えればこのパターンさえ克服できれば、新しいチャレンジのハードルはガクンと下がります。ぼく自身、このパターンで挫折した経験が何度もあるので、今回はこの挫折への対処方法をご紹介します。
こんなやり方で成果は出ない
たとえば、筋トレに挑戦したい初心者が、いきなりベンチプレス60キロを持ち上げようとしていました。そして持ち上げられず、「筋トレはおれにはムリなのかも」と落ち込んでいます。
このとき、この筋トレ初心者になんて声をかけるでしょうか?
ぼくだったら「いきなり60キロはむずかしいから、まずは20キロから試してみない?少しずつ自分のできる範囲を広げていこう。みんなそうやって成長するよ」的な励ましの言葉を送ります。
そしてこのアドバイスは、筋トレ以外にも応用可能な考え方なのです。
しかし筋トレのような成長が数値で計れる分野以外では、このような階段を登っていくような工夫がなされていません。なぜか最初からビルの屋上へジャンプできると考えてしまうのです。その原因は数値で計れない分野だからかもしれませんが、たとえ数値で計れないとしても、大事なのはむりやり数値を用意してしまうことです。
新しいチャレンジで必要なのは、少しずつ自分の可動範囲を広げてムリをしなこと。いきなり可動範囲を広げようとすれば、ほとんどの人は失敗するのがオチでしょう。
階段を一段ずつ登れば見えてくる景色
そこで紹介したいのが、このような失敗を防ぐフレームワークの「回避ヒエラルキー」です。このフレームワークは、「少しずつ負荷をかければ心は慣れていくよ!」という考え方をもとに作られています。
そもそもはメンタルの改善を促すエクスポージャーと呼ばれる心理療法をもとにしたフレームワークですが、ここでは新しいチャレンジをやりやすいという切り口で紹介します。
やり方はカンタンで、以下の順番に書き込んでいきます。
1.理想の達成状態を書き込む
2.理想に必要な行動をリストアップする
3.その行動を負荷が軽い順に並べ替える
4.並べ替えた右隣に重要度を数値で表す
筋トレの例であれば、理想の状態はベンチプレス60キロを挙げること。ただその難易度は100点です。であれば90点はなんでしょうか?55キロを挙げること?10点は体重を増やすことかもしれません。
要するに、自分の理想の姿を思い描いたら、その姿になるためのタスクをリストアップし、難易度順に優先順位をつければいいわけです。ここでは優先順位が低い順からスタートしていきます。
回避ヒエラルキーの記入例
回避ヒエラルキーを実際に記入するとこのような表になります。あとは難易度が低い順から手を付けていけばいいわけです。ただここで大事なのは、この表通りにこなすというより、いったん目星を付ける程度に考えること。
というのも階段を登っていくうちに、決めていた階段以外を登りたくなる場合があります。そのときは最上階に登るためにどちらが大事かを吟味しつつ、柔軟に対応しましょう。
この階段を登っていくとわかるんですけど、自分の成長がひと目でわかりますし、自分にもできるんだと肯定しやすくなるので、モチベーションも上がるんですよね。なので自分がチャレンジしたいけどできないことや不安で前に進めないときは、ぜひ回避ヒエラルキーを試してみてください。
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読んでいただきありがとうございます。これからも読んでもらえるとうれしいです。