クリエイターがリスク回避するための「知財」入門本
「楽しく学べる「知財」入門」なんて本を読みました。ちきりんさんが以前紹介していたのもあり、気になっていたんですよね。
ちきりんさんの評判通り、ネット時代にクリエイティブな活動をしている人は読んだほうが良い一冊になっておりました。知財を扱う場合に迷いがちなアウトとグレーの境目を丁寧に教えてくれています。
知財の全体像
知財と一言で言っても、その財に含まれている要素はざっくり5つあります。
1.著作権
2.特許権
3.実用新案権
4.意匠権
5.商標権
「楽しく学べる「知財」入門」ではこれら5つの定義や使い方、ルールなどを事例を用いて教えてくれているのです。オリンピックのロゴ騒動から、Appleの商標問題など、実際に起きた例を紹介してくれているのでおもしろいです。
クリエイターに大事な著作権
知財のなかでぼくのようにnoteやpodcastでアウトプットする人が気をつけるべきは、1つ目の著作権です。この権利を理解してないと、知らぬ間に訴えられるような問題になりかねません。それに自分の作品が盗用されてい場合の対処法もわからないでしょう。
「楽しく学べる「知財」入門」では、著作権に違反しない引用の仕方から、著作物として扱われないテーマなどを紹介してくれています。
たとえば、「倍返しだ」というフレーズが著作権として登録されていたとしましょう。するとどうなるか、「〇〇返しだ!」というフレーズは使えなくなってしまいます。著作権を違反しているからです。
しかしこのように短いフレーズも著作権で守られてしまっては、著作権を気にするあまり何も生み出せませんよね。なので著作権は、短いフレーズや映画のタイトルを著作権の範囲から外しています。
このように著作権の概要を知ることで、リスク回避しつつクリエイティブ活動を行えるのです。ですから知財とはなにか、という全体像を把握しつつ、その中の著作権についての理解をしておくことは、ネット上で活動する上で大変役に立ちます。
自分の身を守るためにも、他人の権利を損害しないためにも、ぜひ「知財」について学んでみてください。