卵胞期と黄体期

1ヶ月の月経周期は2つの方法で分けることができます。


1つ目の分け方は排卵で境界線を決める卵胞期と黄体期です。


1ヶ月の周期を2つのフェーズに分けます。

卵胞期とは卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が多くなる、生理初日から排卵までのことと言います。

排卵後から生理が始まるまでは黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌か多いので黄体期と呼ばれています。

黄体期は9日間から18日間あることが正常で、平均は12日間です。

プロゲステロンの分泌が少なく、子宮内膜を維持できずに黄体期が9日間よりも短い場合は不妊を引き起こす可能性が高くなります。

逆にプロゲステロンの分泌が多すぎる場合、生理前に起こる心身のトラブルが多くなります。情緒、腰痛、肌荒れにつながります。



二つ目の分け方は排卵前期、排卵期、排卵後期です。


1ヶ月の周期を3つのフェーズに分けます。

排卵前期は月経初日からエストロゲンの分泌が増えることによって出る水っぽいおりものが出るまでのこと

排卵期は水っぽいおりものが出始めた日から、エストロゲンの分泌量がピークになって出る粘り気があり糸を引くおりものが最後に観察される日までのこと

排卵後期は粘り気のあるおりものが観察されなくなった日から生理は始まるまでのこと

を言います。


排卵前期はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が少なく、妊娠しない(しにくい)時期です。

ストレスや病気、授乳などにより、長さが変化することはあります。
生理によって子宮内ますは剥がれおち、水っけがなく乾燥したおりものが出ます。


排卵期はエストロゲンの分泌が多く、子宮内膜が厚く育ち妊娠可能な時期です。
排卵の24から36時間前に黄体形成ホルモンの数値が一気に上がります。
排卵は糸を引くおりものが観察された最後の日の前後3日間に起こります。


排卵後期はエストロゲンの分泌は下がり、プロゲステロンの分泌が多くなります。

子宮内膜が着床に備えて保たれ、妊娠に必要な栄養が腺から分泌されます。

長さは安定しており、排卵前期のように個人によって大きく変わることはあまりありません。

受精は起こらなかった場合、プロゲステロンのレベルは低下し、子宮内膜が剥がれ落ちて生理がきます。

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