チャールズ・シュワブ、減益にもかかわらず第1四半期業績予想を上回る
金融サービス大手のチャールズ・シュワブ(NYSE:SCHW)は月曜日、2024年第1四半期の決算を発表した。
利益と収益が上回る
シュワブの1株当たり利益(EPS)は0.74ドルで、コンセンサス予想の0.73ドルを上回った。しかし、これは2023年第1四半期に報告されたEPS0.97ドルから23.7%の大幅な減少を意味する。
売上高は47億4,000万ドルで、アナリスト予想の47億ドルをわずかに上回った。前年同期比では、売上高は前年同期の51億1,000万ドルから7.2%減少した。
主なハイライト
シュワブは、利益と収益の減少にもかかわらず、堅調な資産運用実績とブローカー口座の増加に牽引され、堅調な四半期を達成した。顧客資産総額は過去最高の8兆5,000億ドルで、前年同期比21%増となった。
一方、トレーディング収益は、市場のボラティリティ低下による影響を受け、前年同期比16.1%減の7億5,100万ドルとなった。これはアナリスト予想通りであった。
シュワブの株主資本利益率(ROE)も打撃を受け、前年同期の18.5%から第1四半期は12.2%に低下した。とはいえ、これは同社の長期目標である12~16%の範囲内である。
株価の反応と見通し
投資家はシュワブの業績上振れや過去最高の顧客資産に好反応を示し、株価は市場前取引で3%以上上昇しプラスで終わっている。株価は決算発表までの1ヶ月間で約13%上昇した。
今後については、シュワブは金利コストの上昇や取引活動の低迷といった継続的な課題に直面しているが、顧客資産の力強い伸びは、株式市場の回復に伴う将来の業績にとって良い兆候となる。厳しい環境下でも顧客を引き付け、維持するシュワブの能力は、同社のビジネスモデルと競争力の強さを際立たせている。
投資家は常に、今後の市場環境とシュワブの業績を注視する必要がある。しかし、今のところ、同社は目先の逆風を切り抜け、株主に長期的な価値を提供する態勢は整っているようだ。
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