【読書感想文】きらきらひかる
ゲイの旦那とアル中の妻の話。
設定はぶっとんでるはずなのに
所謂「普通の家庭」の日常を
平然とそこにあるように描かれていた。
そのギャップに意外と違和感は感じないから不思議。
けれどその中身にはいくつもの交錯や
生き苦しさがたくさん煮詰まってしまっていた。
大人の恋愛小説のはずが、なぜか自分の幼少期を思い出す。
昔感じたことのある想いを引っ張り出される感覚。
だから読み慣れたラブストーリーとはまた一味違って新鮮で読み応えがあった。
江國香織さんの作品は気づけばあっという間に読み終わってしまうから、読了時に空虚感に似た物悲しさを感じる。
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