外国人労働者の受け入れを進める前に

この4月から入管法が改正され、新制度のもとで外国人労働者の受け入れが始まったらしいけど、産業界から急かされて作った急ごしらえ策の感は否めず先行きは不透明ですよね。

一応「移民ではない」という建前だけど、だとしても外国人労働者を受け入れるならちゃんと体制を作らないことには。下手すると国がブラック企業への人材供給を手助けするようなことにもなりかねないので。

そこで私の案はこちら。

まずはフィリピンからESL教師を受け入れ、全国の小学校に配属する

というのも来年度から小学校での英語が教科化されると聞いているから。さすがに受験英語ってわけではないだろうから、その主な目的は「英語や外国人とのコミュニケーションに親しんでもらう」だろうけど、悲しいことに英語を話せる小学校教師は数%しかいないそうで。

よって全国で2万の小学校でまともな英語の授業を行うにはそれ相応の人材確保が必要です。都会なら留学や国内企業に勤めている人の手を借りられるかもしれないけど地方では無理。年度を通して各地方に腰を据えてもらうとなるとワーホリなんかに頼るのも難しいかと。

英語教育の予定を延期しないなら、解決策はフィリピンからESL教師を招くしかないと思うのですが、いかがでしょうか?

何しろフィリピンは近年、英語留学先として人気です。もちろん一番の理由は他の国よりも費用が安いからだけど、すでに日本人に英語を教え慣れている人材が大勢いるのも事実。国どうしが近く人件費が安い点も好都合です。もちろん経済格差から日本で働くことを願う人も多いし。

現状、本国のフィリピン人が日本の労働ビザを取るのは容易ではないけど、「ESL学校で3年以上勤務経験のある身元が確かな人」といった条件の二国間協定を結んでしまえばいいと思うのですよね。各地の教育委員会や小学校と紐づければ各人の勤務実態も把握しやすいし。

そしてそれを手掛かりに外国人労働者受け入れの体制づくりを日本中で進めると。もれなく英語ができるフィリピン人は他の言語の国の人よりもテストケースとして受け入れやすいし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?