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X Open Libraryの船出にあたって【XOL vol.1】

ご挨拶

 昨年度まで東京学芸大Explayground推進機構でMoebius Open Library(略称:MOL)の活動をしてまいりましたが、2024年4月から新潟大学に異動しました。MOLは学芸大の後輩たちに引き継ぎつつ、「図書館を知の循環の輪に位置づけたい」という志はそのままに、新任地でも取り組んでいきます。その名も「X Open Library(略称:XOL)」。Xには、その時その時の変数として、さまざまな言葉を入れながら、オープンな図書館を目指していきます。

これまでの取り組み

Moebius Open Library

 この5年間取り組んできたMoebius Open Libraryについては、「ななたん」の名前でMOLのnoteで発信してきました。MOLレポートを実に20本書いています。MOLは図書館業界内で評価をされ、2023年にはLibrary of the Year2023の優秀賞を受賞しました。今年7月には昨年度内に応募しておいた国立大学図書館協会の協会賞も受賞しています。
 この4月からは、残ったメンバー達が積極的に新しいプロジェクトも起こし始めています。VR実験など、引き続き関わるプロジェクトもありますが、基本的にはうまく次の世代に引き継ぐことができました。

第59回国立大学図書館協会総会(受賞プレゼン)

東京地区Open Library

 X Open Libraryシリーズには、昨年度に実施した「東京地区OpenLibrary」があります。これは、国立大学図書館協会の東京地区の取り組みで、東京都内の若手・中堅の図書館員たちが相互に図書館を訪問しあい、見学会を催すという企画です。コロナ禍で途絶えていた大学間での交流の機会を復活させる取り組みとなりました。

これからの取り組み

 新潟大学の中央図書館は、新潟駅から西へ14キロ、広いキャンパスの中央に位置する美しいフォルムの図書館です。蔵書数は約120万冊、学生1万人、大学院生2千人がここで学んでいます。大学構内の高い建物からは日本海を望むこともできます。実は、私は1996年から2000年にも、この図書館で働いていました。今回は2回目の赴任となります。懐かしさと新鮮さの交錯する新潟の地に赴いたことで、視野が広がり、たくさんのアイデアが湧いてくることでしょう。

Niigata Open Library

 新潟に赴任して最初に実施したのが、Niigata Open Library(略称:NOL)という新潟大学の図書館員のための館内研修会です。私自身が、新潟大学のことを知り、そこで働く図書館員のことを知り、よりよいサービスを作っていくために、ワークショップ形式で5月から8月までに既に9回実施しました。これから秋に向けて、さらに活動を進めていきます。次回以降、このNiigata Open Libraryについてもこnoteで紹介していきます。

新潟大学附属図書館の外観(夕景)

 なお、このXOLのnoteは個人のブログとして執筆しており、所属組織の公式見解ではありません。私個人の体験や感想も交えながら、実践を通じて図書館と学びの「知の循環」をより豊かなものにするために発信していきます。どうぞお楽しみに。


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