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フリーター、辞めます

隣の事業所からわけのわからない仕事を引き継いで残業が月30時間ペースになった。新人の事務員さんが来月から来てくれるとのことで、この人が部下になる。折角なので僕のこのパートのおばちゃんでもできる仕事がなんとかバランシングされてほしいのだが、僕は人を使うのがとても苦手なので正直他人にそういう依頼を出すことさえ異常なほど緊張する。自分で人を使えるようにならないとどんどん仕事がたまっていく構図を押し付けられている気がする一方、これを超えないとどの企業に行っても上司ムーブが出来ない。はやいとこ人ともっと密に関わっても大丈夫なメンタルを作りたい。

僕を4ヵ月育ててくれた2つ下の高校球児みたいな上司は、とてつもない量の残業時間を記録して、出世で異動した。僕を雇ってくれた5つ上の上司は幼馴染みたいなオーラをしているが、たぶん僕の3倍くらい働いている。僕のメンタルをちゃんと理解してくれる2つ上の上司は、この半年で150人を採用し、何もなかった広大な倉庫に町民が一丸になるかの如き仕事を作った。

なんだか大変な場所に来てしまったなあという感想を抱くが、それでもこの事業所を回している皆が本当に自分とおんなじオーラを放っている(これはもう6年くらい自分の人生に無かったことなのである)から、何かこう遺伝子レベルでおれでもやってけんじゃねえかなという気持ちにさせられる。ようやく僕の精神年齢を上げるために必要な順当な体験が積めそうである。

思えば自分は夢ばかり持ってきたから、自分と違うオーラの人とばかり出会ってきた。それはそれで実りのある時間だったが、こと本業においては自分のペースなんてあったもんじゃなかった。まあそれは僕の視野が狭いのか欲が深いのか忍耐力がないのかもわからないけど、若者が体験すべき理不尽をなんだかんだで実は色々と越えてきたのかもしれない。

音楽のほうは、ぼちぼち。

ところで、昨日はライブだった。ここ2ヵ月はずっと家計管理と次の勉強と残業に耐えられる身体の構築だけしてきたので本当に音楽なんかやる暇がなかった。これからもたぶんないが、予定を入れた分はやるしかない。本職ミュージシャンの方を自分の名義で率いたプロジェクトは半年ぶりだった。

今月は新しいお店に声をかけて頂いて実現した最初のセッションプロジェクトと、いつもお世話になっているお店でのトリオプロジェクトだった。ここにレッスンが加わった3本柱で僕の音楽活動は確立させることとなった。今回は良く言えば穴場、悪く言えば準備不足という感じでお客さんの入りは少なかったが、自分のやりたいことを実現したという意味では快挙だった。

特にベースの松尾さんは普通に社会人としてもバリバリのキャリアを歩んでおられる方で、こちらにインタビューが掲載されている。蓮池さんもジャズは半年…なんて言っていたが、実は角野隼人氏の後輩である。

僕は今までずっと何と言い表していいか分からない内なる衝動に従ってずっと生きてきたが、それがこんな出会いを生み、現実を作るだなんて思いもしなかった。これからはこれが一過性で終わらないよう地盤を固めていく。

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