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Soleil et Lune-another story-『出会いと始まり③』

♪♪~

♪~♪~

少年   (何か聞こえる・・・・)

心地いい音色と歌声に少しずつ意識が戻る


少年 (・・・・・・)

ゆっくりと瞼を開けると見覚えのない天井が目に入る

少年 (ここは何処だろ・・・・・・)

重たい体を起こして更に周りを見渡す

♪~♪~

そして歌の聞こえる方へとそっと近づいて行く

扉の陰からゆっくりと除き込むと

赤い髪の青年がギターを手に歌っていた

日の光に照らされてまるで太陽

少年は眩しすぎるその青年に目が離せなくなっていた

どれぐらい時間が経っていたんだろうか・・・

少年が気づいた時には歌は既に終わっていた

そして目の前に・・・・


青年 「おーい!

少年の顔の前で手を振りながら

青年 「大丈夫か?」

はっとして

少年 「う・・うん」

青年はその言葉を聞いて満面の笑顔で少年の頭を撫でた

それから青年は意識を失ってる間の話を色々と話してくれた

青年の名前はLEO 歳は19で色々な抗争に個人的に出向いて戦っているらしい

先日起こった抗争にも駆けつけていて僕はLEOに助けられた

そして1週間ほど眠り続けていたみたいなんだけど

LEOは僕が死んだんじゃないかって毎日ハラハラしていたとか・・

少し泣きそうな顔で話すもんだから笑いそうになってしまった

変な大人だ・・・


それから何日経っただろうか・・

少しずつ意識がはっきりしてくると鮮明に思いだしてくる

赤い炎の中 聞こえる悲鳴と焼ける臭い

思い出すと息ができなくなる

(お父さん・・・お母さん・・・)

涙が止まらなかった

その姿を見るたびにLEOは優しく頭を撫でてくれた

何日も何日も

その温かい手に何度も何度も救われた

LEOの温かさに触れるたびに

僕はこの人の為に生きようと決めたんだ

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