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Google Sites

ひさしぶりにGoogleが提供している「Google Sites」の機能を使った。数週間前に一度機能更新の知らせが届き、サイトを持っているユーザに対して対応を呼びかけられたが、いまだ手つかずにしている。それよりも新しいサイトの構築を目指した。特別に調べもしないでそのまま入ったら、「クラシック」バージョンの選択も提示されたが、それを選ばなくてもほとんどなにも変わらず、ほぼすべて記憶通りのものだった。

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Google Sitesの使い方については、かなりの説明があって、それを繰り返すまでもない。個人的な認識としては、まとまりのある情報を一方的に提示するという単純な需要には向いている。そしてその情報というのも、さほど量が多くないのが望ましい。この二つの条件を超えた用途は叶えられないでもなかろうが、おそらくあまり効果的ではない。ただ「片方向」「そこそこの分量」ということが対象なら、じつに快適なのだ。

今度取り上げるのは、YouTubeで公開を続けている「朗読動画」だ。『徒然草』の原文朗読にあわせて、江戸時代の注釈絵、そしてその時代の文字をあわせて表示した動画で、同じスタイルを用いて140の章段を選び、週三作と、これまで110作ほど公開した。この数字になると、個別の章段へのアクセスが課題となる。一通りYouTubeのチャンネル「声の栞・古典」を開設し、公開した動画を集めたプレイリストも用意したが、特定の章段へのアクセスにはやはり不便だ。章段名や注釈絵の抜粋にあわせた動画の一覧を提供するために、Google Sitesは有効で使いやすい。

サイト構築の流れは、タイトルの画像や最小限の解説の文章を用意し、用意されたテンプレートを使って動画を並べ、それをパソコン、タブレット、スマホなど異なるデバイスで試して調整する、というのが基本作業だった。このように確定したページを複製し、順番に動画を貼り付けていけばほぼ完成という、言葉通りの数時間の作業だった。出来上がったものは、数回振り返って眺めるという時間を持ちたいので、もうしばらく経ってからサイトの公開に進みたい。

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思えばGoogle Sitesを最初に使ったのはたしか2017年、学生たちの作品を選んで発表する「Old Japan Redux」が一作目だった。それに続いて、さらに日本語古文の文法を解説する小動画集「Classical Japanese in 5 Minutes」、そして中世の花押の書き順を示す「動く花押」を制作した。いずれもいまも動いているので、興味ある方はぜひ覗いてください。


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