オーディオブック『黒牢城』
ひさしぶりにAudibleの会員を再開した。宣伝などで知った自分にキャッチなタイトルは、米澤穂信の『黒牢城』。戦国ものは楽しみリストの一つであり、数々の受賞も加えて、かなりの出来栄えの一冊のようだ。全編朗読は16時間超、ほぼ一週間の隙間時間をかけて終わりまで聞き通した。期待に違わず素晴らしい小説だった。
じつを言うと、この作者の作品ははじめてなのだ。どうやら時代小説を専門としていない作家だが、それにしても、落ち着いた物語の展開だった。小説の売りの一つは、主人公たちの会話。さ