マガジンのカバー画像

夕遊の台湾小冊

72
大好きな台湾に関するものを集めました。
運営しているクリエイター

#台湾史

モダン都市東京と台湾の近現代を撮った写真家の物語。『南光』朱和之(中村加代子訳)

この小説は、台湾が日本の植民地だった時代から始まります。主人公は、裕福な客家の家に生まれ…

夕遊
12日前
27

今年必読の1冊。『台湾のデモクラシー メディア、選挙、アメリカ』渡辺将人

今年は台湾の選挙イヤー。そのおかげか、昨年、一昨年と台湾関連の良書がたくさん出版されて、…

夕遊
3か月前
31

歩いてみたくなる古都の風景『台湾の歴史と文化』大東和重

最近、台湾について読みやすくて専門的な本が入手しやすくなりました。読者としては単純にうれ…

夕遊
6か月前
39

ポップな懐かしさ。『台湾 和製マジョリカタイルの記憶』康鍩錫

台湾の裏通りや下町を歩いていると、レトロな建物や壁、看板があって、歩きながらみているだけ…

夕遊
9か月前
70

「中国」との相克の戦後史。『台湾のアイデンティティ』家永真幸

タイトルを見たときは、現代台湾事情を中心にビギナー向けにまとめた本なのかなと思いました。…

夕遊
9か月前
33

台湾の本好きたちの奮闘記。『台湾書店百年の物語:書店から見える台湾』台湾独立書店…

真実は細部に宿るという言葉が、ぴったりの1冊。日本植民地時代から、国民党による独裁の戒厳…

夕遊
1年前
28

星新一の父と祖父につながる物語『明治の人物誌』星新一

文句なくおもしろい本でした。初版は30年以上前なので、古書店で購入。この内容で数百円なんて、お得すぎます。 明治時代を生きた中村正直、野口英世、岩下清周、伊藤弘付記、新渡戸稲造、エジソン、後藤猛太郎、花井卓蔵、後藤新平、杉山茂丸。 誰でも名前を知っていながら、実はよく知らない人たち。そして、あまり名前を聞いたこともないけれど、当時は有名だった人たちの一生をとてもおもしろく読ませてくれます。 いいことばかり書いてある伝記を参考にしつつ、著者ならではの視点があるので、人物の