メディアが煽った戦争。『帝国日本のプロパガンダ』貴志俊彦
『ゴールデンカムイ』に石川啄木が出てきた話のとき、ちょうど国内外の新聞に写真が載せられるようになって、部数を伸ばしていたという話がありました。かわら版や錦絵なんかは、先日の『もしも猫展』でも見ましたが、庶民の大好きな情報源。幕末から明治の前半まで結構売れて、その後、リトグラフやコロタイプ印刷なんかの技術が発展したそうです。
おかげで、日清戦争(1894-95)の時期には、錦絵がリバイバル。技術の向上で大量生産が可能になり、戦争場面を描いて大人気になったそうです。日露戦争(1