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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2022年7月の記事一覧

メディアが煽った戦争。『帝国日本のプロパガンダ』貴志俊彦

『ゴールデンカムイ』に石川啄木が出てきた話のとき、ちょうど国内外の新聞に写真が載せられる…

夕遊
1年前
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路上の文字観察は楽しい『タイポさんぽ 台湾をゆく』藤本健太郎・柯志杰

見ているだけで楽しい気分になるのは、文字とかフォント好きだから。私は単に好きなだけで、詳…

夕遊
1年前
24

北海道を旅したくなる名作でした。『ゴールデンカムイ』野田サトル

『ゴールデンカムイ』は、日露戦争後の北海道を舞台に、アイヌが隠した大量の金塊を探す物語。…

夕遊
1年前
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まさか番外編があるなんて!『月の輝く夜に/ざ・ちぇんじ』氷室冴子

数年に1度、氷室冴子さんの作品に浸りたい時期がやってきます。そんなとき、ついでにネットで…

夕遊
1年前
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ホーキング博士の伝記映画『博士と彼女のセオリー』イギリス、2014年

大学生のときに『ホーキング博士 宇宙を語る』を読んだはずなのに、内容すっかり忘れています…

夕遊
1年前
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うちの殿さまは何をした?『江戸三〇〇藩 最後の藩主』八幡和郎

幕末、「天皇か、将軍か」という究極の二者択一を突きつけられ、お国のために東へ西へと駆けず…

夕遊
1年前
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昔の日本のお坊さん文化。『破戒と男色の仏教史』松尾剛次

信州生まれの私が大阪に来て、知らなかった常識をたくさん知りました。例えば、8月終わりの「地蔵盆」。それから7月にお盆をやる地域があること。関西ではお坊さんの知り合いもできたので、今頃はお盆で大変な仕事の量をこなしているだろうから、体調維持できているか心配です。 さて、本書は刺激的なタイトルですが、いたってまじめな研究書です。作者の松尾剛次先生は、中世の仏教史が専門。でも、この本は新書で薄くて小さいサイズなので、必要最低限の説明以外は、中世のお坊さんや仏教に関する説明を、完結

やっぱり古書も好き。『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ・Ⅲ』三上延

自粛の間、ずっと中止だった古本市が、ようやくこの春からあちこちで再開されました。遠方はな…

夕遊
1年前
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文化工作だった映画や小説やまんがやアニメ。『大東亜共栄圏のクールジャパン』大塚英…

第二次世界大戦のときに、映画や小説が「文化工作」――作品としての価値よりも、「宣伝」とし…

夕遊
1年前
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