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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2022年6月の記事一覧

雄大な草原とそこに住んでいた人々と狼たちの最後。『神なるオオカミ』姜戎

10年くらい前、毎年夏の中国内モンゴルに出張してました。その時に仲良くなったモンゴル族の…

夕遊
2年前
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印刷会社のお仕事マンガ。『刷ったもんだ』染谷みのる

『刷ったもんだ』は、とある印刷会社に就職した元ヤンお姉さんの熱いお仕事コメディです。本好…

夕遊
2年前
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読み物としても意外に深い。『みんなのユニバーサル文章術』安田峰俊

うまい文章を書くのには才能が必要で、どれだけ練習しても、経験を積んでも難しいです。文法的…

夕遊
2年前
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リアルと漫画はどこが違う?『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』中川裕

楽しみに待っていた1冊。わくわくしながら読みました。アイヌ研究の中川先生の文章は、『ゴー…

夕遊
2年前
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コメディなのに笑えない映画『帰ってきたヒトラー』ドイツ、2014年

第二次世界大戦末期、自殺したはずのヒトラーが2011年の未来に蘇って、人気者になるという…

夕遊
2年前
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時代で変わる物語と孔明。『三国志演義』井波律子

2世紀末、後漢王朝が宦官の専横で衰退し、道教系の大平道信者を中心とする大反乱が引き金とな…

夕遊
2年前
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戦争で残された人たちの物語。『銃後の社会史』一ノ瀬俊也

この本は、一ノ瀬先生が、全国各地の遺族会(第二次世界大戦までに戦争で家族を亡くした人たちの会)がまとめた追悼文集や戦争中の地域の広報、日本政府の調査書を網羅して書いたものです。 戦争に行く兵士と、それを見送る家族の話、駐軍地へ面会に行ったときの話、戦死通知が来た時の話、お葬式を準備した話から、その後の遺族補償まで、とても丹念に再現しています。涙なしには読めない部分がたくさんあって、特に幼い子供と病気の奥さんを置いて、戦争に行かなくてはならない若い父親の描写等は辛かったです。

「天安門事件」から香港デモへ『八九六四』完全版、安田峰俊

ゴルバチョフのペレストロイカがあって、ベルリンの壁が崩れて、社会主義の国は多くが別の体制…

夕遊
2年前
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私たちが愛した永遠の青春小説作家『氷室冴子』KAWADE夢ムック

2018年、氷室冴子さんの没後10周年を記念して、なつかしの『なんて素敵にジャパネスク』…

夕遊
2年前
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日本人はずっとアメリカが好き。『戦前昭和の社会 1926-1945』井上寿一

大正デモクラシーが終わった後の暗い時代。それが、戦前の昭和に対する私たちのイメージです。…

夕遊
2年前
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