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生きる意味を与えてくれた人

こんばんは、shioriです。

突然ですが皆さんは「推し」という存在はいますか?

私はいます。

世間一般的に知られる「推し」の共通認識は、

人に薦めたいと思うほど好感をもっている人。

私にとっての「推し」は、

人生において憧れや尊敬の気持ちを持ちつつ、人として好意を抱き応援する人。

です。

自慢ではないが、私の「推し」事歴は割と長い。

私は現在高校2年生で、16歳。
そして「推し」を認識したのが小学3年生、9歳。

何度もこのnoteにも書いているが私は元々アニメオタクでした。いや、アニメオタクといっては幅が広すぎるな、HoneyWorksオタクでした。

HoneyWorks。聞いたことある人も多いのでは?

HoneyWorks(通称:ハニワ)は、ニコニコ動画、YouTubeなどの動画投稿サイトを中心に活動する、関連動画総再生回数8億回を超えるクリエイターユニット。
音楽性は「キュンキュン系」「青春系」と呼ばれるポジティブ系ロックを主体とする。
HoneyWorks公式HPより

人生で初めて推そうと思った人も、このHoneyWorksが作った架空人物、そう2次元の男の子でした。

まあその人についてはここでは記述しません。
そしてここから私の「推し」事人生が始まります。

誕生日プレゼント、クリスマスプレゼント、
毎年毎年親に頼むものは全てHoneyWorksのグッズでした。何せ小学生だったので、お小遣いは月500円ほど。うちは貧しくはないけれど極めて裕福な訳でもなかったので、親もお金に関してはケチというか細かい人でした。

コツコツと色んなものを利用してグッズを集め続けて、気付けば自室はHoneyWorks満載の部屋になっていました。

友人がHoneyWorks好きだったので、誕プレでポスターやグッズを貰うなど、親以外からもコソコソと集めていましたから、それはそれは沢山グッズを持っていました。

転機となったのは、中学2年生の冬。
新型コロナウィルスの影響で日本全国の小中高生の休校が政府から言い渡された時です。

自粛期間中、ここぞとばかりに遊ぶ友人も居た中、私の家はコロナを警戒して外に出て遊ぶことを禁じていました。

しかもスマホは高校生になってからだったので、家にいても宿題をするか寝るかの2択しかなく昼夜逆転は当たり前の自堕落生活でした。

そんな中同じく高校生で暇だった姉が、
「ハイキュー見ない?」と声をかけてきました。

まだまだHoneyWorks全盛期でしたから、ハイキューは名前こそ聞いたことあったけどさほど興味はなく、姉の暇つぶしに付き合わされて渋々見だしたのを覚えています。

しかし私は暇つぶし程度に見ていたハイキューにどハマりしました。

アニメはYouTubeの無断転載で一気見をして、
漫画は三洋堂で全巻借りて全部読みました。(その後しっかり全巻買いました笑)

中3にあがり学校に行けるようになった頃には、
もうすっかりハイキューオタクをしていました。

次第にHoneyWorksから離れ、ハイキューのグッズをここぞとばかりに爆買いしのめり込んでいきます。

そんな時また新しい扉を開きました。

「声優」界隈です。

HoneyWorks内で作られていた物語に出てくるキャラクター達にも声優さんがCVでついているし、HoneyWorksは声優に力を入れているので豪華な声優さんばかりでうっすらとは存在を知っていました。

HoneyWorksとハイキューの違うところは、
声優の活躍の違いです。

HoneyWorksでは人気なので映画やアニメを出していますが、基本音楽なので声優さんが歌ったり時にはライブしたりなどします。

ハイキューではアニメなのでずっと声優さんがそのキャラを演じ、イベントには声優さんが出演し朗読劇やトークをします。

私の家系が音楽人間ばかりということもあり、
私は元々音楽が好きでした。

声優さんは歌も上手いし声もかっこいいし可愛いし話すと面白い人ばかりだし、トーク力が上手いので声優の番組もありますし、丁度その頃は鬼滅の刃が社会現象を起こし声優ブームでした。その影響もあり、ハイキュー及び声優にどっぷり沼っていきます。

そのうち、2人の声優さんに恋愛感情ならぬものを抱き始めました。

名前は出しませんし多くも語りませんが、
四六時中その2人のことを考えては1人で盛り上がっていましたし、頭の中は常にその2人かハイキューの事でいっぱいでした。(怖)

そんなこんなで、16年というまだまだ短い人生ですが、それでも長年培われた2次元への愛が強すぎて、3次元に1人俳優さんを推してはいたけれど、ましてやジャニーズだなんて自分は一生関わらず生きていくのだと信じて疑わなかったです。

そんな私がジャニーズに出会ったのは、
2021年7月28日、高校1年生の夏。
あるニュースが飛び込んできたからです。

「なにわ男子、CDデビュー決定!!!」

大きな見出しと共に目に付いたのは、
肩を抱き泣き崩れている7人の姿でした。

周りにジャニオタが多かったので、
なにわ男子という名前は認知していました。

関西ジャニーズJrと呼ばれるデビューする前の段階に位置していた彼等は、晴れてデビューすることが決まったのです。

もちろん私は声優ガチガチオタクだったので、
当時はCDデビューがどれだけ凄いことなのかよく分かっていませんでした。

あまりにもTwitterがすごい騒ぎだったので、
興味本位でCDデビュー決定が発表された時の動画を見てみました。

会場は横浜アリーナ。
沢山のキラキラのペンライトが光り、大勢のファンが見守る中静寂を壊すように巨大スクリーンに映し出されたのは「CDデビュー決定!!」という文字を見て一斉に涙を流していました。

ファンの歓声、割れる会場、抱き合う7人。
何故か涙が止まりませんでした。

その短い動画の中に、
彼らが今まで沢山の苦労をして努力をしてきたことがハッキリと分かったからです。

こんな素晴らしいグループが世に出るのかと
その時はまだ凄い…と感慨深く思っていました。

ハッキリと気持ちが分かったのはそれから4ヶ月後の11月12日。なにわ男子デビュー日です。

朝から色んな情報番組に出演し、デビュー曲である「初心LOVE」を歌っていました。

実は私、その時からなにわ男子の中に2人、顔見知りがいました。

大橋和也くんと藤原丈一郎くん。

彼等は私が長年追いかけていたHoneyWorksのバーチャルジャニーズプロジェクトに、声優として参加していたんです。

彼等が演じていたキャラは、「あすかな」。
海堂飛鳥と苺谷星空。

正直、私は当時ジャニーズに偏見しか持っていませんでした。SMAPや嵐、V6や関ジャニなどもちろんそれなりに好きなグループはありましたが、他のジャニーズに関してはいつも辛口でした。

歌は下手だの、トークは茶番だの、
まあそれはそれは酷かったなと自分でも自負しています‪💧‬

話は戻って。

偏見しか持っていなかった私なので、
いくらHoneyWorksが好きでもジャニーズが関わっているあすかなには絶対手を出さないし曲も聞かないし配信も聞かない!と食わず嫌いをしていました。

そんな私が初めて「あすかな」と関わったのが、
時は戻り中学3年生の冬、受験間近に親に頼み込んで観に行ったHoneyWorksの映画でした。

映画の主役は違うバーチャルアイドル。
声は声優さんが演じているのでそのアイドルはとても好きでした。

その映画に少しだけ出ていたのがあすかなです。
特別上映で、LIVE付きのチケットを買っていたのでバーチャルアイドルの次にあすかなも2曲歌いました。

その時に、あすかなを好きになったんです。

掠れているけど優しくて温かい可愛い声と、
甘くてセクシーで色気のあるかっこいい声に、
そして何より「ジャニーズは全員歌が下手だ」という偏見を覆した歌の上手さ。感動しました。

私は元々勉強が得意な方ではなく、
受験もかなりギリギリで精神的にもだいぶ辛かったのを覚えています。

大好きなHoneyWorksやハイキューが近くにあると集中出来ないから、と部屋に飾っていたポスターも全て剥がし、受験が終わるまでは全て禁止していました。

お母さんから息抜きに、と渡されたスマホで、
あすかなの曲をふと聴いたんです。

その時はまだ駆け出しで、曲もshortver.でしたから、動画は2分ちょっとの短い時間でした。

「Lv1」と名付けられたその曲に、
私は本当に助けられたし背中を押されました。

好きな歌詞を抜粋↓

僕らにだって 君にだって 悪魔はいて

囁かれて間違えもする

弱虫は立ち向かう 敵いっこないって?

笑え僕らを 負ける気がしないぜ
Lv1 歌詞

初めてこの歌詞を聴いた時はあまりピンと来なかったけど、改めて聴いたら物凄くじんわりと心にくるものがありました。

何度も何度もその短い動画を繰り返し見て、
その度に2人に元気をもらっていました。

大橋くんも藤原くんもそこまで顔を見た事がなく、2人ともどんな顔をしているのか知りませんでした。

調べてみたらなにわ男子のリーダーで明るく元気で笑顔が物凄く可愛い大橋くん。

なにわ男子の最年長で大人っぽいのにトークが凄い上手で面白いかっこいい藤原くん。

ジャニーズの偏見が全て消えるわけじゃなかったけど、2人のことは本当に好きでした。

その後無事受験に合格し、念願の高校にも入学出来て、私の人生順風満帆や!と意気込んでいたのですが……。

高校はそんなに甘くなかったです。

商業科の高校を選んだので初めて習う教科が多く、みんなスタートは同じなのに部活に追われて毎日に追われて、同じ中学の友達とはほとんどクラスが離れて、怖い先生や知らないクラスメイトに囲まれて勉強に集中出来るはずもなく…。

2021年の4〜6月は特に精神面が辛かったです。

部活の朝練が早いのもあっていつも教室に入るのは一番乗りでした。

本当に辛くて学校に行くのも嫌で毎日泣いていた時も、ここで行かなくなったら一生行きたくなくなるからと自分を鼓舞し、親の前ではあまり弱音を吐かず学校に行っていましたが正直限界でした。

教室に着いて自分が孤独だと気付いた時、
部室ではなくトイレに足が動いて。

イヤホンとスマホを取り出して
無意識に「Lv1」を聴いていました。

その時は既にYouTubeにフルが公開されていたのもあり、毎日のように聴いてたんです。

その時トイレで聴いた2人の声はいつもよりも優しく温かく聞こえて、涙が止まらなかったしなんで私こんなに辛い思いしなきゃいけないんだろう…と強く思いました。

でも今まで流し聴きしていた2番の歌詞にハッとさせられたんです。

笑顔無くした 君を見つける

少しだけでも 話聞かせて

使える武器は まだ少ないけど

"愛"をあげる 強くなろう

辛かったね、頑張ったね、じゃなくて、

辛かったね、でも大丈夫、強くなれると。

同情じゃなく愛情。慰めじゃなく励まし。

何より、あすかなと丈橋2人の姿が物凄く重なって4人に背中を押されている気がしました。

その後の歌詞も是非↓

止まない雨はない 虹をかけよう

歩幅を合わせて 僕らと行進

一緒に歌おう 僕らは仲間だ

希望の明日かな 世界を征服

「ひとりじゃない」と遠くから大声で言われるんじゃなく、近くで肩を持って言ってくれる。

遠いけど近い。近いけど遠い。

そんな2人の距離感がなんとも頼もしくて力強くて支えでした。

それでも当時は生きることに必死で、誰かを推すということも少し忘れていましたから、その時はまだなにわ男子を推そうとは思いませんでした。

それから約1年が経った2021.11.14。
なにわ男子のデビュー2日後の日。

この人たちを応援しようと決めました。

それから現在にかけて今も尚、なにわ男子に出会えて良かった、丈橋に出会えて良かったと強く思います。

あの時この2人に出会えてなかったら、私は今高校に通っていないかもしれない。

2人から貰ったたくさんの幸せを知らぬまま、
まだHoneyWorksとハイキューを追いかけていたかもしれない。

そのくらい、2人は私の心の支えで、
私に生きる糧を与えてくれた人。

だから何よりも大切にしたいし、彼らが辛い時遠い場所からしか言えないけど「大丈夫」だよと言いたい。

そんな彼らに出会ってもうすぐ1年が経とうとしています。

昨日も今日も明日も明後日もその先も、
最前線で輝き続ける彼らをずっと応援したい。

彼らに出会えたことに感謝し、
今日も彼らに救ってもらった命を大切にしたい。

大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、
それくらいなにわ男子の存在は大きい。

私の望みはただ1つ。

彼らが幸せでありますように。

彼らの住む街に今日も優しい風が吹きますように。

いつか彼らに

「ありがとう、大好きです」を

伝えたい。

ふいに君が笑うから くだらない悩み全てがバカみたいだ

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