京都「アートアクアリウム城」でトリエンナーレな金魚の舞を撮影
はじめまして。京都が好きすぎて移住し早7年。毎日「京都散歩の旅」なフォトライターの佐々木美佳です。
2014、2017、2020年と3年ごとに二条城で行われているアートアクアリウム。その三回に行ったときの写真をまとめてお届けいたします。
◆「日時指定ファストパス付入場券」で安心ソーシャルディスタンス
2020年は「日時指定ファストパス付入場券」を購入し、当日はQRコードで入場。
一番早い時間だと日没前に入城できて、夕暮れ時の撮影もできます。入城後の時間制限はなく、だいたい一時間くらいあれば、ゆったりと見て帰るくらいのイメージです。
何といってもアートアクアリウムは写真OKなのが嬉しい。
フラッシュ、動画、一脚・三脚は禁止。フラッシュがオートになっていないか再確認!
◆アートアクアリウムは標準レンズ一本あれば大丈夫!
F4 1/80ss ISO1250 24㎜(24-70㎜レンズで撮影)日の丸構図
まずは「大奥」の左右に「インフォニトリアム」という水槽が並んだ「大奥御殿スペシャル」を24-70㎜の標準ズームレンズで全体撮影。次に中央の「大奥」だけを70-200㎜望遠レンズで遠くから狙って撮影してみました。
シャッタースピードは本当は明るさをかせぐため1/60ssくらいで撮影したいのですが、動く金魚を撮るには1/125ssくらいで撮影したい…。そのせめぎあいで1/80ssくらいで撮ることが多かったです。
正面、横、下、斜めからと、あちこちから撮影。照明の色は赤、青、緑と変わっているのに、結局、好みの色のときに撮るので、最終的に残っている写真は同じ色ばかり…。
F4 1/80ss ISO1250 100㎜(70-200㎜レンズで撮影)日の丸構図
東京のアートアクアリウムミュージアムと違い、巡回展である京都ならではの水槽は「大政奉還金魚大屏風」や「桜リウム」がみどころ。
中でも蓮の「ロータスリウム」が美しい。寺社仏閣の多い京都でデジタルな夜の蓮を見るというのがなんとも現代的でした。
F5.6 1/80ss ISO800 24mm 日の丸構図
ひとまず、横構図の場合は日の丸構図か三分割構図を意識しながらパチリ。タイミングを見ながら観客を入れず、金魚がいい感じの場所に来たときに撮影してみました。
巨大ダイヤのような「プリズリウム」の奥に「大奥御殿スペシャル」があります。
縦構図だと無駄なところが入りづらくバランスをとりやすいため、見返してみると縦の写真も多くありました。
入城してすぐの提灯と「花魁」。少し下から煽ると風格がただよう雰囲気に。逆側から提灯越しに花魁を撮ってみたり、いろんな角度から撮影すると雰囲気が変わります。
◆24-70㎜のレンズが特におすすめ
というわけで2020年は「二条城で行われているのが分かる写真にしよう」と、城が入るように撮影したり、「他の水槽も写るようにしてみよう」など、奥行も含めて撮影を意識してみました。
単焦点の50㎜もあれば楽しいですが、明るさをかせぐのにF値を下げると今度は金魚にピントを合わせるのが難しい。
撮影してみて感じたのはアートアクアリウムでは24-70㎜のレンズ一本があれば十分です!
写真:「ギヤマンリウム」の奥に「超花魁」
◆過去の京都「花魁の舞」を一挙公開!
2014年、2017年と以前、撮影した京都のアートアクアリウムの目玉はなんといっても舞台!
密をさけるため2020年は残念ながら舞台はありません。(70-200㎜のレンズを持ってきたのも「初日くらいサプライズの舞台ないかな」と持ってきました。)
次回を楽しみに、過去の舞台を振り返ってみたいと思います。
2014年 世界遺産登録20周年 アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~
〈花魁 Oiran〉前 特設舞台で行われる劇団荒城・荒城蘭太郎「二十四節気七十二候の舞」。
当時は望遠レンズを持っておらず、単焦点の100㎜レンズで撮影。設定はF4、1/100ss、ISO2000。
舞の撮影は縦構図がオススメ。舞は足さばきまで極力、全身が入る方が舞人さんからも喜ばれます。
最前列だと下からの煽りになり、足は長く見えますが美しい表情で撮るのが難しいため、そこそこ引いた全身のバランスが良く見える位置から撮影。つま先まで撮るとどうしても観客の頭が入ってしまうため、後でトリミングしています。
雨の日は飛沫をあげながら回転して舞っていたのが印象的でした。さすが金魚の舞。
2017年 大政奉還150周年記念 アートアクアリウム城 ~京都・金魚の舞~
2017年も2014年と同じく劇団荒城・荒城蘭太郎「二十四節気七十二候の舞」が行われていましたが、毎晩4回公演のうち、最後の一回が「花魁の舞」。
足元には大きな水槽があって写りこみがまた良かったです。
雨の日は豪華な衣装のため、花魁の舞は無し。訪れた日は小雨が降ったりやんだりで舞台自体があるかどうか微妙な状況でした。祈るような気持ちで寒い中、凍えて待って念願の「花魁の舞」を撮影!
涙を流す切ない花魁の舞が心を打ちました。
写真:「花魁の舞」F2.8 1/200ss ISO200 85mm
次回、京都でもし舞があるならば…。
江戸の花魁より、京都らしい舞妓さんや島原太夫の舞が見られたら嬉しおす。
写真:「二十四節気七十二候の舞」F2.8 1/200ss ISO160 105mm
◆アートアクアリウム撮影をし続けてみて
今でも覚えているのは2014年に初めてアートアクアリウムへ来たとき「綺麗だけど、どう撮ろう?」と思ったこと。
普段は寺社仏閣で過ごして撮影することが多いため、アートアクアリウムの水槽を「竜宮城に来た浦島太郎」、もしくは「蜷川実花さんの世界の中に入ったような気持ち」で眺めていました。
初めてきた2014年の写真と2017年、2020年と写真を見比べてみると、以前は水槽単体や金魚をメインに撮っていることが多かったです。2020年では、奥行を意識して、二条城と水槽が一緒に見えるようにしたりと会場に慣れて撮影することができました。
今度、アクアリウムに来るときは着物モデルを水槽の前で撮影もしてみたいな。フラッシュが使えないので、シルエットとかの雰囲気写真になりますが、どんなオシャレな写真が撮れるかやってみたい。影を印象的に使った男性撮影もいいかもしれません。
以前公開した京都のアートアクアリウムについてはこちら!
東京のアートアクアリウムについてはこちら!
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