見出し画像

日本の巨大ロボット群像

『日本の巨大ロボット群像』
横須賀美術館

最も確信犯的な展示は、
解説は添えられていないけれど、
クローバー ガンダムDX合体セットと
バンダイ模型 1/100 モビルスーツ ガンダム
を並べての展示だったと思う。

プラモデルの発売はテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』終了の半年後1980年7月だったとのこと。当時、行きつけの玩具店で入荷したての段ボール箱を急かして開梱してもらった記憶がある。

展示されていた、ほぼ同時期発売の1/100モデルは、1/144よりも設計着手が早いんだろうな、と感じたし、先行する他社玩具を、作品に登場しない武器を含めてここまで模倣してしまったこの出来に対して、ある時点でよくぞ軌道修正を行ったなぁ、と。そして、その方針転換がなければ今のバンダイの繁栄は別な方面に留まっていて、日本サンライズが摂り込まれることもなかったのだろうな、そもそもこのような展示が催されること自体があり得なかったのではないか? という“歴史のIF”を想起することができる展示物だった。

福岡市美術館
2023年9月9日(土)〜11月12日(日)

横須賀美術館
2024年2月10日 (土) 〜 2024年4月7日 (日)

高松市美術館
2024年4月20日(土)~6月16日(日)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?