アメリカに渡航する際に必要なESTAとは何か?

おはようございます。
行政書士の勉強をしていたらこんな時間になってしまいました。。
この記事を書いて、確定申告の作業をしたら一眠りつく予定です。。

前回の自己紹介のところで、
『わたしは過去逮捕されたことがあるため、アメリカ渡航の際に必要な「ESTA」の申請が通らない=ビザ取得しないとアメリカに入国できない』
とお話しさせていただきました。

本日のテーマは「ESTA」とは何か?解説することとしたいと思います。

「ESTA」とは何か

正式名称は「Electronic System for Travel Authorization(電子渡航認証システム)」の頭文字を取ったものになります。
過去、アメリカでは9.11に代表されるようなテロ事件の影響もあり、
アメリカへの入国を厳格化する動きが出ました。
(移民を受け入れすぎという批判もあるのでしょうが・・・。)
そんな背景があり、2009年に導入された制度となります。
ビザを取得せず渡米する全ての外国籍の方を対象に、
オンラインでの事前申請を義務付けています。
日本はVWP(Visa Waiver Program:ビザ免除プログラム)の対象国です。
そのため最長90日間はこのESTAを申請することで、
ビザなしで観光目的・商用目的問わずで入国することができます。
なお、有効期限は『許可日から2年間』となっています。
※グアムや北マリアナ諸島など一部地域は最大45日間の滞在に限り「ESTA」が不要となります。

「ESTA」を申請して却下されるケース

全段で「ESTA」とは何か、理解できたかと思います。
そこで、「ESTA」を申請して却下されるケースをまとめてみました。
結論から申し上げると、「下記事項に該当しない人は「ESTA」を申請して通常は承認される」ということになります。

  • 日本国内および海外(アメリカ含む)にて逮捕歴がある方

  • 過去アメリカにて不法滞在を1日でもしてしまった方

  • 過去アメリカ入国時に入国を拒否された方

  • 過去米国ビザを却下された方

  • 「ESTA」申請時の質問で、適格性(犯罪歴やビザ却下歴がありますか?など)の質問で誤って「YES」と回答してしまった方

  • イラン、イラク、北朝鮮、シリア、スーダンなどの反米国主義を取っていると思われる国家のいずれかを保有する二重国籍の方

  • 2011年3月1日以降にイラン、イラク、リビア、シリア、スーダン、北朝鮮、ソマリア、イエメンへの入国・渡航履歴がある方

わたしの場合は一番最初の項目ですね。。。
注意していただきたいのが4番目の『「ESTA」申請時の質問で、適格性(犯罪歴やビザ却下歴がありますか?など)の質問で誤って「YES」と回答してしまった方』です。
これは自分のミスとはいえ、厳しいですね。。。

これらに該当する方は「ESTA」を使ってのアメリカ入国が難しいため、
「米国ビザ」を取得してアメリカへ入国するほかありません。

「ESTA」では対応が難しいケース

一方、「ESTA」では対応が難しいケースがあります。
つまり、「米国ビザ」を取得した方がよいケースとなります。

  • 米国内で90日以上の滞在を希望する場合

  • 報酬を伴う就労や長期ビジネスを目的とした場合

  • 米国内での留学を目的とした場合

  • 専門分野や特殊技能、芸能分野にて長期滞在をする場合

これらの場合は長期滞在、すなわち90日間以上滞在することが多く、「ESTA」で何度も出入国を繰り返すことも難しいと思いますので、
目的にあった「米国ビザ」を取得したほうが良いと思います。
(そもそも、何度もアメリカとそれ以外の国を行き来してたら、入国時にイミグレーション(入国審査)で質問攻めにあうと思いますが。)
米国ビザの種類等はまたの機会に紹介させていただきます。

どこで申請するの??紛らわしいサイトに注意!

こちら(https://esta.cbp.dhs.gov/)です。
念の為スクショも載せますね。

「ESTA」の申請を行うにあたり、費用がかかります。
・米国への渡航許可を受ける VWP 申請者1人につき: $17.00、
・ESTA 申請手続費用: $4.00
【合計】$21(2023年2月5日現在。1ドル=130円で計算すると約2730円)
なお、「ESTA」の申請が却下となった場合は、$4のみかかります。
この『$21(約2730円)』という数字、重要ですからね!!

というのも、Googleで「ESTA 申請」と検索すると、

こんな画面になります。
実は一番上に出ているのが先ほどの公式サイトなのですが、
赤枠の「https://esta-center.com」は公式サイトとは全く関係ありません。
どういうことかというと・・・?

左上に
「【アメリカ(米国)への入国・渡航】 ESTA(エスタ)申請代行・申し込みはこちら」
と小さく書いています。
これに気づく方は果たしてどのくらいいるのか・・
つまり、このサイトから申請すると「$21」よりも高くなります。
それもそのはず、「代行手数料」が余計にかかるからです・・・。
さて、気になる料金はというと・・・?

なんと代行サービス料込みで「8690円(税込)」!!
ぼったくりも良いところです(笑)
あ、ぼったくりと言ってはいけなかった・・・。
公式サイトで申請をすると「2730円」、
代行サイトで申請をすると「8690円」。
差額は約6,000円。
「ESTA」は代行サイトで申請するほど難しいものではありません!
ご自身で申請可能です。
だって、英語が分からなくても日本語でも申請できますから!
どこかのタイミングで、申請方法について書いていきたいと思います。

お読みいただきまして、ありがとうございました。


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