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2回言う状態形容詞-中国語文法

大家好。
中国語が大好きな日本人のウサギ、小兔子(シャオトゥーツ)です。

今日は中国語の「形容詞」についてお話しします。
形容詞と聞けば、名詞を修飾するんでしょ?とまず思いますよね。

新手机。
新しい携帯電話。

これは中国語も日本語も同じです。

他很忙。
彼はとても忙しい。

これも中国語と日本語は同じ働きと言えますね。

さて、今日お話ししたいのは形容詞の重ね型です。

大眼睛(大きな目)
大大的眼睛(ぱっちりとした目)

大が大大と重ね型にすることにより描写がもっと生き生きとする(らしい)。

しかし、こういった重ね型には
热闹(にぎやかである)→ 热热闹闹
雪白(真っ白だ)→ 雪白雪白

この2種類があることが教えられます。
ここにたどり着いた時に「あれ〜?」となるわけです。

なんで一方は热热闹闹でもう一方は雪白を2回言うた感じなってんの?
関西人が何か強調したい時に「2回ゆうてもた」状態です。

文法書にも
A→ AA
AB→ AABB
AB→ ABAB

はあ?

(↑学習者の心の中を代弁してるつもりです)

そもそもAABB、ABABの違いってなんなん??


形容詞AABB,ABABの違い

この違いを話す前に、中国語の形容詞には
「性質形容詞」と「状態形容詞」の二つがある、ということを知らなくてはなりません。

性質形容詞というのは、
①単音節形容詞と二音節形容詞の一部
②事物の属性、性質を示す

つまり、漢字1文字の「大,小,短,长,白,黑」などの形容詞です。
(漢字1文字の形容詞については、YouTubeのショートやTikToKにもまとめて載せていますのでぜひご参考ください。)

漢字1文字の形容詞以外に、二音節形容詞の一部と書いてあります。
例えば、
干净,清楚,重要,复杂,高兴などです。

そして、それらの特徴は「事物の属性、性質を示す」ということなんですね。
(属性?分かったような、わからなかったような状態ですが、次進みます。)

状態形容詞とは
①事物のありようを描写する多音節形容詞である。
②変化していく可能性もある。

と書かれていました。まず①に関していうと
例えば、
雪白,乌黑,冰凉などの二音節形容詞もあれば
高高,大大,のように一音節形容詞を重ねて作った形容詞が状態形容詞にあたるんだそうです。

ただし、性質形容詞と状態形容詞は真っ二つに分けられるものではありません
文脈で考えよ。

と、とある論文に書いてあったので、これはこっち、それはあっち、というようにピシーッと分けられないんですね。
それを聞いて逆に安心したウサギです。
そういう曖昧なものこそ、言語というものだと思います。
文脈大事。

なので、対策としては、形容詞の分け方はざっくりしているということを知ると言うことなのではないかと思います。

そして、状態形容詞の方がどっちかといえば、生き生きとした表現をしたい時に使われることが多いということと、変化する可能性もあるということで、

雪白→雪のように白い→真っ白
天上飘着雪白雪白的云。
空に真っ白い雲が漂っている。(ずーっと真っ白かは知らんけど)

というように、今目の前で起きている状況を生き生きと表現していますよね。
そういうのが「状態形容詞」なんだと思えば一旦腹落ちします。

高(背が高い)に関しては、あえて生き生きとした表現として「高高」と重ねたいときってどんな時だろうと想像してみたのが、
みんなもご存知(?)中国のスーパースター「肖战(シャオ・ジャン)」が目の前に現れた時、彼の身長が183センチだと知っていたとしても、そばで並んだらめっちゃ背が高くて、興奮しますよね。(たぶん違う意味で鼻血出ます)
そう言う時に

他长得高高的。(彼はすらっと背が高い)

という方が、

他个子很高。(彼の背は高い)よりも
生き生きとしてる表現のような気がしてきました。



AABB,ABAB問題について戻りましょう

ここまで読んでくださった方は、中国語の形容詞ってざっくりとはいえ、二つにわかれているのね、と思ってくださったと思います。

最初に出した例でいえば

热闹(にぎやかである)は性質形容詞だったから、热热闹闹。
雪白(真っ白)は状態形容詞だったから、雪白雪白。

AABBは性質形容詞。
ABABは状態形容詞。

ということで、結論が出たかと思います。

状態形容詞は、生き生きと何かを表現したいときに使う形容詞だから
関西人の「2回言うてもた」と同じだと覚えていただければ
すっと腹落ちしませんか?(二度目の腹落ち)

しなかったら、ごめんなさい。

ただ、雪白だけでも十分生き生きとした表現ができる形容詞なのにも関わらず、
なぜ2回言う必要があるんだろう?
って思ったら、

状態形容詞には「很(とても)」「非常(とても)」「〜极了(とても)」のような程度副詞をくっつけることができないからなのではないかと思います。
だから2回言ってもっともっと生き生きさせたかったのではないかと思いました。

今日はとりあえずこの辺にしておきます。



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