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【ゲストハウス開業合宿〜後半〜】 それ、ホントにあなたがやりたいこと?
合宿初日、みんなにどんなゲストハウスにしたいかという思いを発表したあと、ワークシートに沿って、なぜこの場所なのか、自分にしかできないことはなにか、どんな人に来てほしいか、ひたすら問い続ける。
そして、1回目の発表。
なんとなーく、キレイな言葉でそれなりにまとまったので、よし、こんなもんかなぁと、思って発表したあと、
山形県最上で地域の喫茶と集会所「のくらし」を営むゆうみさんから、言われた一言。
「それ、ホントにリエさんのやりたいこと?
無理してない?ちょっと、嘘っぽいというか…」
がーん!Σ(゚д゚lll)
え?嘘っぽい…?
この瞬間、自分の心にガツンと響く何かを感じました。
ぼんやりと、やってみたかったゲストハウス。
今まで自分のノートに考えを書いてきたし、
一念発起して2人で移住したし、
良さげな物件見つけたし、
臼杵市は食べ物美味しいし、
臼杵市は自然に囲まれてるし、
臼杵市は城下町としての歴史もあるし、
国宝や城跡などの観光地もあるし、
(コロナ前は)フランス人観光客も多いし、
旦那も田舎でのんびり創作活動やりたがってるし、
あれ?
よく見ると、
「わたし」
が抜けてる。
というかどこにもない!
ゲストハウスは”手段”。
頭ではわかっていたのに、
結局出した答えがあまりに一般的。
地域活性につなげるとか、
若い世代に夢を与える、
自然に囲まれた丁寧な暮らしとか、
それはもちろん正解なんだけど、
どれも表面的で、
そこに、わたしが必要な理由がない。
わたしでなくてもできるし、
実際、すでにやっている人がいる。
頭ではわかってても、上手く言えない。
というか、キレイゴトしか言えない。
これが、モヤモヤする3日間のスタートでした。
マーケティングという職業柄、
売り上げに基づく販売計画、競合設定やペルソナ設計、ターゲットユーザーやプロジェクトマネジメント、集客手法を考える、WHY? を3度問い直す、なんてことははたくさんやってきた。
それなのに、自分のこととなると全然考えられない。
きっと、フレームワークに当てはめて考えたら、それなりに答えを導きだせるだろう、という自分の中での驕りがあったのかもしれない。
そうだ。
今までの仕事はすでに売るモノ、サービスがあるから考えられてたし、会社が設定している目標に沿ってプランニングをしていた。
会社員としては、それなりに会社に貢献してきたつもりで、手前味噌ながら実績を残せてきたと思っていたので、この日の夜は、私が全否定されたような勝手な自己嫌悪に陥って、涙が溢れました。
でも、今回は、
自分で収支計画も作るし、
顧客も自分でゼロから想像する、
決算も関係なければ、
会議で報告する必要もない、
スケジュールも自分で立てて、
実行するもしないも、自分次第、
そう、サービスそのものを作り出す必要がある、
移住後、地元の人に歓迎していただいたことがとても嬉しく、なんとかして地域貢献せねば!と自分にプレッシャーをかけて、
外部要因からやる理由を固めようとしてしまい、
まったくそこに「自分」という視点が無かったことに気付きました。
そして、自分ではまったく気づかなかったけど、旦那のアートや音楽の話をしている時の私が一番ニコニコしているらしい。
ここに気づかせてくれたのもこの合宿のメンバーのおかげ。
みんな、本当にありがとう。
そのあと、自分軸ですべてを考え始めるとそこからが早かった。
私は、食事を作って人をもてなすことが好き。
お酒を飲んで、本音で語り合うことが好き。
困っている人の問題解決をするのが好き。
人の役に立って、ありがとうと言われることが好き。
パートナーの活動のサポートをするのが好き。
なによりも、パートナーが創作活動に没頭している時間が好き。
そして、
この心地よい瞬間をそのままゲストハウスにしたい。
アーティストと旅人が繋がる、訪れた人が新しい発見をして、
幸せの連鎖が生まれる、創造する空間を作りたい。
これがこの3日間での一番大きな、そして大切な学びでした。
「自利利他」
人の幸せが結局は自分の幸せにつながるという仏教用語。幸せの循環。
私のことを自分ゴトのように一緒に考えてくれる仲間がいて、私もみんなのことを自分ゴトとして考える。
言葉そのものは知っていたけれど、それを体感した合宿でした。
もう、感謝しかありません。
講師のあっちゃん始め、サポーターの皆さん、参加メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
今回の合宿場となった山形県新庄市の会場
今回参加した合宿
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