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「松屋」の創業カレー

もはや詳しい話は忘れてしまったが「松屋」のリニューアルした創業カレーが旨いという記事を読んだ。
へぇ、そうなのか、と思いつつ、食べに行くことはなかった。
僕は基本、個人店を応援したい。
お金を支払うという行為は、食べた料理の対価を渡すだけでなく、応援行為でもあるからだ。

先日、朝からずっと準備に追われ、やっと準備が終わって車に荷物を積み込み、仕事先に向かっていた。
夕方までの仕事だが、朝に少し食べただけでお腹が空いている。
しかし、約束の時間が迫っているので、10分で食事しなければならない。

それじゃなくても緊急事態宣言下で、個人店は開いている店が少ない。
これはコンビニおむすびかな?と思ってたら「松屋」があった。
おぉ!創業カレー!と突然思い出し、カレーライスなら早かろうと考えて車を停めた。

店に入るとタッチパネル式の券売機がある。
最初に店内で食べるか、テイクアウトかを選ぶ。
店内を選んだ次の画面、今、オススメの料理が4品くらいドーン!と表示された。

え?今はこれしか提供していないの?
まいったな...と考えていたら、上部にタブがあった。
何だよ、この初見殺しはと思いながらカレーのタブに触る。
すると、創業カレーの並とか大盛とか、いくつかのボタンが現れた。

この辺りで後客の気配に気づく。
おっと、急がないとな、と思いながらボタンを押し、PayPay支払いにしようとするところでちょっと手間取った。
PayPayで支払うとかなんとか、そんなボタンで念押ししてからじゃないとQRコードを読んでくれないのだ。
タッチパネル式はもう少しデザインを洗練させてほしいと思いつつ、食券を取って席に座った。

そして提供された料理がこれだ。

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ご飯の上に牛肉がのっている。
これは牛丼の肉か?
創業カレーってこんな形で提供されるの?
不思議に思いつつ、牛肉とご飯を食べてみる。

うん、牛肉と丼ツユとご飯のバランスがいい。
ちょっと甘めの真っ当な牛丼だ。
おそらくコレは丼ツユを切った、牛丼のアタマだろう。

続いて白いご飯の部分にカレーソースをかけて食べてみる。
確か券売機に辛口と書いてあったと思いながら食べてみると、ウスターソースっぽい風味があって、甘さに頼らないシャープな味わいだった。
しかしこれ、辛口と言えるのだろうか。
辛口とは「甘味が少ない」ことではなく「辛味が効いている」ことだろう。
悪くはないけれど釈然としないし、そもそもご飯の上の牛肉はなんなんだ?
カレーと一緒に食べろということか?

一緒に食べてみたが、合わなくはないものの、別々のほうが旨い。
牛丼のアタマはどうしても甘い。
せっかく甘くないカレーソースが甘くなってしまうのだ。
このカレーソースが創業カレーなのか、牛丼のアタマと一緒に食べるのが創業カレーなのか、どっちなんだろうと考えながら食べていると、食券の半券が目に入った。

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創業カレギュウ並と書いてある。
え?
僕が頼んだのは創業カレーじゃなくて、創業カレギュウだったのか!

どうやら券売機の操作をもう一段階進めた辺りに、創業カレーのボタンがあったのだろう。
僕はそこまで行き着けずに、創業カレギュウを創業カレーに空目して買ってしまっていたのだ。

ああ、そういうこと。
僕自身が間違えた、自己責任ってことね。
それにしてもタッチパネル式券売機って網羅性が低すぎ。
回転寿司ならば落ち着いて選べるが、ファストフードではパズルを解く時間が惜しい。
さらに後ろに並ばれると小心者な僕は焦ってしまう。
いやこれ、コミュニケーションデザインを取り入れて、何とかしたほうがいいっすよ...(T_T)

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