見出し画像

天官賜福二季「归于尘」を訳してみた!

天官賜福二季字幕版で見終わりました!

エンディングの曲「归于尘」が神曲過ぎて自分なりに訳したくなったので勝手に訳して解説します!
アニ◯レックスさんの訳に文句をつけてる訳ではないですし、ないとーの意訳なのでご了承ください(笑)

※ネタバレあるかも

【《天官赐福 第二季》 片尾曲《归于尘》 谭晶献唱-哔哩哔哩国创】

一念桥瞬间 谁又成了仙
残云风卷 多少年
我落笔思念 诗却不成篇
试问你在天涯 哪一边

一念橋であの瞬間、誰が仙人になったのか?
何もかも消えて無くなって何年も経った。
私は筆をとって考えるが詩にならない。
あなたが世界のどこにいるのか聞きたい。
−−−−−−−−−−

残云风卷=风卷残云
風が雲を吹き飛ばすように、何もかも消えてなくなること。

ここは花城からみた谢怜について書かれてるように感じます。
谢怜を見失って呆然としている様子が描かれておりますね。

尘封瞬间 断了线
恩怨已然封棺 上九天
我却如此 不听劝
对你眷恋 无处可求签
一等千百年

埃に閉ざされてしまったあの瞬間。あなたと繋がる糸は断たれてしまった。
恩と怨みは既に棺に封じられ、高みに昇る。
私は却ってこのようにあなたの勧めを聞き入れず、あなたに恋い焦がれ、頼る所も無く、待つこと千百年。
−−−−−−−−−−

九天
古代には天は九重と考えられていたので、天の一番高い所という意味らしい。

求签
おみくじを引く、占うとかしか意味が無い気がするから難しかったですが「签」に「簡単に書かれた意見」という意味が有るっぽいので、意見=頼れるものと考えて訳しました★
花城は孤独な戦いだっただろうからなぁ。

ここも花城からみた谢怜。
鎏金宴の後、谢怜は郎千秋によって棺桶にぶち込まれる訳ですが、そこのシーンかなぁ。高みに昇ったのは郎千秋の飛昇のことか、それとも谢怜の高潔な行いのことか。
勧めを聞き入れずというのは、二季のエンディングで少し流れる、壊された太子殿下の廟のシーンで谢怜が幼い時の花城に言った「忘了吧(忘れて)」という言葉なのかと。
けど花城は「我永远也不会忘了你的!(一生忘れる事はない!)」と答えます。
そして800年待ち続けるという激重ストーリー★

风起人惆怅 雨落添沧桑
谁又能对 谁审判
我的宿命我 面对不抵抗
累世仇恨应该 将手放

吹く風は感傷を引き起こし、降る雨は無常の念を添える。
一体誰が誰を裁く事が出来るだろうか?
私の宿命に私は向き合って抵抗しない。
積もる世の中の仇恨は手放すべきだ。
−−−−−−−−−−

沧桑
沧海桑田の略。海が桑畑になったり、桑畑が海になったりするように世の中の変化が激しい事から人生は無常であること。
人や物が変化や困難を経験する事を表す。

ここからは谢怜からの目線かなと。
二季は鎏金宴が話の中心となってきますが、本当に誰が正しくて誰が悪いか、どうすれば良かったのか分からない。
谢怜は自分のしたことが、本当に正しかったのか分からないから他の人を裁く事なんて出来ないと思っているのではないでしょうか。

尘缘如影纠缠 誓言已然风干
至死不渝怎么讲

俗世の縁は影のようにつき纏い
誓いの言葉は既に風化した
死ぬまで愛するなんてなぜ言うんだ
−−−−−−−−−

尘缘
仏教や道教で言う俗世の因縁。

至死不渝
死ぬまで変わらない。死ぬまで愛するという意味で使うそうです。

これも谢怜から花城に向けての言葉だと思います。二季のラストにこんな谢怜のセリフがあります。
「其实我觉得,人在这世上,不要对别人太抱希望为好。(実のところ生きていく中で、あまり他人に過大な希望を持たないほうが良いと思う。)」 
「不要把某人想像得太过美好,若相识相知,终归会有一天发现这个人远远不如自己所希望的样子,到时候会很失望的。(ある人をあまりにも素晴らしいように想像してはいけない。もし互いの事を理解していって、最終的にある日、この人は全く自分の希望した通りではないと気づく事もある。その時とても失望するから。)」
それに対して花城はこう返します。
「别人失望不失望我不关心。但对一些人来说,某人存在于这世上,本身就是希望。(他の人が失望するとか失望しないとかは興味ない。けどある人にとって言わせると、ある人がこの世界に存在しているというだけで、自身の希望になる。)」
諸行無常的な考えの谢怜と死ぬまで愛するという執念の花城との対比がやばいですね😂

如叶飘落的人生 是我们
终将都归于尘 别等
梦里我遥望旧城 别再问 别再跟
爱恨都是缘分

木から葉が落ちるように儚い我々の人生
最後はみんな塵になるのだから、待たないで。
夢の中で私は過去の街を眺めた。
もう質問しないで、もう一緒に来ないで。
愛も恨みも全部、縁だから。
−−−−−−−−−−

ここも谢怜からの視点かな?
梦里我遥望旧城の部分が難しくて…これはどういう意味だろう?🤔

生死宴 谁亏欠 恩与怨 不争辩

生死を分けた宴で
誰が負い目を感じたか
恩と怨みで言い争わないで
−−−−−−−−−−−−−−

亏欠
借りがある、負い目を感じる、欠けている、足りない

最初は鎏金宴で郎千秋だけ難を逃れたので「誰が欠けている」と訳そうと思ったんですが、次の句と合わないし、郎千秋だけじゃなくて、その部下や谢怜も負い目を感じているのでこんな風に訳してみました。

如叶飘落的人生 是我们
终将都归于尘 无痕
不让这故事熄灯 一个人
踏逆旅 履红尘 尽余生

木から葉が落ちるように儚い我々の人生
最後はみんな塵になって痕跡も無く消える
この物語を一人で終わらせてはいけない
短い人生を踏みしめ、俗世を歩み、残りの人生を過ごす
−−−−−−−−−−−

熄灯
消灯する。明かりを消す。明かりを消して床につく。という意味ですが物語が明かりを消すのは変なので、終わらせるというふうに意訳しました。

逆旅
普通に調べたら旅館という意味。けど絶対に違うと思う。調べてみたらこんな記述が。

在魏晋时期的道家经典中,“逆旅”常指人的生命,这是个比喻,比喻生是暂时的,就像旅途;而死是永恒的,就像自己家。

“人生如逆旅,我亦是行人”的“逆旅”居然是这个意思?
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1672517088623980977&wfr=spider&for=pc&searchword=%E9%80%86%E6%97%85

(ナイトー適当訳)
魏晋時代の道家の経典の中に、「逆旅」では度々人生のことをさす。これは一種の比喩で人生が旅のように短い事を表している。そして死は永遠であり、それは家のようであると。

なので、ここでは人生でしょう!

最後は1人俗世で過ごす谢怜の描写でしょうか。そしてまさかのバッドエンドみたいな終わり方…!
けど本当に鎏金宴が終わった後の谢怜はこんな感じだったのでは🤔


さて、全部訳してから改めてアニ◯レックスさんのアニメ版の訳を見たら結構違う😅
どちらを信じるかはあなた次第です(笑)
歌詞って解釈の仕方で全然変わってきますもんね。
今後やっぱりこういう意味かもと思ったらなおしていきます!

訳すのに3時間かかりましたがとても楽しい作業でした(^^)

その他の天官賜福情報はコチラ〜



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?