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私が密かに尊敬している偉人・周恩来さん

私が密かに尊敬している偉人の1人に周恩来さんがいます。
正直中学、高校の時は世界史の授業で名前を知っている程度でした。

若干身近になってきたのが、大学で南開大学に留学した時。
南開大学が周恩来さんの母校だったとはつゆ知らず「これ誰の像?」なんて失礼な事を中国の先生に聞いていたりしました(汗)

本当に無知で失礼いたしました(笑)

その後、会社員を3年経験してから再度中国に留学したのですが、その時に友達に誘われて紹興に行ったんですね。

そしてその時ちょうど周恩来総理生誕120周年の記念行事をしていたみたいで友達に記念館に連れていかれました(笑)

紹興の周恩来記念館

正直「観光でこういう所、行くって凄いな。さすが中国?」と思いながら見物していたのですが、その中でちょっと気になるエピソードが目にとまりました。

エピソードを紹介している展示

周恩来さんの生前のエピソードがイラスト付きで紹介されていたんですね。
それをふむふむと読んでみました。
ちょっと写真の文字が潰れて見えない所もありますが、読み取れた所だけナイトー適当翻訳。

1973年9月周总理陪同法国总统??访问杭州。这天下午周总理?随行工作人员到杭州有名的酒家楼外楼吃饭,这是总理第九次上楼外楼。

1973年9月周総理はフランスの??総統と杭州を訪問した。この日の午後、周総理は同僚を連れて杭州の名店「楼外楼」に夕食に行った。
これで総理が楼外楼に来たのは9回目である。

酒家职工们非常高兴,除了准备西湖醋鱼等高档名菜外,还?上了总理喜欢吃的绍兴霉干菜,豆芽菜等家常菜。饭后结帐时,省里同志说由地方报销,总理不肯,坚持要自己付钱。

店員は大喜びで、西湖醋魚などの高級名物料理を用意した他に、総理の好きな紹興の霉干菜や豆芽菜などの家庭料理も提供した。
食後の会計の際、省の同志らは地方政府で清算すると言ったが、総理は認めず自分で払うと言い張った。

店里的同志知道,不收钱,总理会生气的。就收了10元。谁知周总理不肯,说“10元钱怎么够,要收足。”店员们商量了一下,加收了5元。不料周总理又说“不够的。要同一般顾客一样收。”没办法,店里只好又收了5元。这样收了20元。

店員たちは、お金を取らないと総理が怒るだろうことを知っていたので、 10元を受け取った。 しかし周総理は認めず「10元でどうして足りるんだ。足りるまで受け取りなさい。」と言った。
店員らは話し合い、追加で5元受け取った。 なんと周総理はまた「足りないだろう。一般の客と同じように請求してくれ。」と言った。
仕方がないので店はさらに5元を請求し、 全部で20元を受け取った。

没想到一个小时后,杭州机场来了电话,说总理上飞机前留下10元钱补交中午的饭费。

予期せぬことに1時間後、杭州空港から電話があり、首相が飛行機に乗る前に昼食代としてさらに10元を残したと言う。

店员把当天的午餐费按照牌价表仔细算了一遍,餐费才19元多一点。

店員が料金表に基づいてその日の昼食代をしっかり計算したところ、食事代は19元を越えるぐらいだった。

このようなエピソードが書かれていたんですね。
「店側意外と安い料理を出したんだな…」って話ではなくて(笑)

普通なら自分で払わないような人もいるだろうに、空港に行った後まで気にしてお金を残していくという、このエピソードに出てくる周恩来さんってどんな人だったんだろう?
と、興味がわいたのです。

で、本を何冊か読んでみました。

留学中の図書館で借りた。日本語版もあった。

そうしたらさっきみたいなエピソードがわんさか出てくるんですよ。
もう「一体何なんだこの人は」って正直思いましたね。

中国人とか、〇〇主義とか、そんなの関係無しにとにかく人間として凄い。

道徳の教科書って「そうは言っても…」みたいな所があるじゃないですか。
「所詮綺麗事だ」みたいな。
それをめちゃくちゃ真面目に正直にやって生きてる感じです。もうその信念が凄い。

すべて文章に書き起こせないので、あまり良くないかもしれませんが、写真として撮っておいてあったエピソードを少し公開。

とにかく自分の身分に甘んじない姿勢が凄すぎるエピソード
上司にしたい人、ナンバー1なのでは?(結構怒りっぽいけど(笑))
日中友好にも力を入れてくれた。今こうして交流出来ているのは周恩来さんのおかげかもしれない。
一国の総理がタオルをそこまで倹約して使えるだろうか…?凄すぎる。

そんな訳で、留学から帰った後も何冊か本を読んで、本当に激動の時代にあってめちゃくちゃ高潔な人だったんだなぁと思い知らされました。

人間ってどうしても地位があったり、お金をたくさん手に入れると驕ってしまうじゃないですか。
それをこんな風に生きれるって本当にカッコいいなぁと。
ちょっと厳しすぎかもしれませんが、おそらく当時の中国は本当に貧しくて、そんな人達に寄り添う生き方をされたんだろうなぁと。

今の世の中というか人間社会って金持ってる人が偉いように見えるかもしれませんが、私の中で一番偉いのは、こういう周恩来さんのような人だなと思っております。

て、事で聖地巡礼では無いですけど楼外楼は行ってみました(笑)😂

杭州西湖にある楼外楼

ちなみに京都の嵐山には周恩来さんが日本留学中に作った詩の石碑があります。

見に行きました
中国の方も見に来ていました

タオルボロボロになるまで使うなどはマネ出来ませんが、驕らず、人に寄り添う生き方を自分もしていきたいなと思っているのです。

 


 



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