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人生は短い、たった9年しかない。

techcrunchで過去に記事になっていたアメリカの便利屋「Exec」という企業の広告がとても面白いなと思ったのをふと思い出したので紹介します。

人生はたった9年しかない!?

このExecという企業は今は別の会社に買収されてなくなってしまいましたが、日本でいうところの便利屋。ハウスクリーニングや家具の組み立てなど、家庭内の雑用をスマホで予約して代行してくれるというサービスを提供していました。

この企業の広告がとても印象的でした。

人間の一生=78年」だと仮定して一生のうちに睡眠など決まったことで使う時間を除いたらあと何年分自由に使える時間が残るかを計算しています。

睡眠時間を除くと残り49年。1日8時間睡眠だとするとここで人生の自由時間の1/3が減ってしまいます。学校教育を受ける時間を除くと残り46年。卒業後に働く時間を除くと残り35年。ここで一気に半分以下になってしまいましたね。

車の運転など交通機関に乗っている時間を除くと残り34年、歯磨きしている時間を除くと残り32年。食事している時間を除くと残り28年。日常的な買い物、料理などの家事、子育ての時間を除くと残り18年。テレビやゲーム、ネットなどに費やす時間を除くと残り9年!なんと私たちの人生は実質9年しかないと言うのです!

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私たちに残された9年の時間について広告ではこう書かれています。

家族や友だちと過ごす9年。遊んだり笑ったり泣いたりする。恋に落ち、世界を見てあなたの情熱を追求すること

時間をお金で買うということ

便利屋の広告って「面倒な色々なことが頼めて便利です」とか「○○の依頼がこんなに安い」とか「仕事で行かれないあなたの代わりに○○します」のような広告は良く見かけると思うんです。でもこのExecの広告はなかなか面白い観点だなと感じました。人生に豊かさをもたらすための時間に集中するために、その他の無駄なことは代行サービスを使おうということです。単純に自分ひとりではできないことや面倒なことだけを便利屋に依頼するのではなく、日常的な家事から解放されて有意義に主体的に時間を使おう。要するに時間をお金で買うということですね。

いろいろと考えさせられる

techcrunchの記事では、時間をお金で買うということは逆にいうとお金がない買えないということ。9年しかない人生、お金がない人は9年のままだしお金があればもっと時間を増やすことができます。お金だけでなく人生の時間までも格差が生じてしまうということなんですね。

そもそも9年って人生は短いなぁとも感じました。勉強や仕事の時間の中にも主体的に使える楽しい時間もたくさんあるので、実際には人生の時間は9年ではありませんが、それにしても短い。たぶん私は自分の人生の折り返し地点を過ぎているので、少なくとも今後の人生はもっと豊かなものにしたいものだなとしみじみ思いました。

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