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社内の距離感・組織の一体感、錯覚だったのかも

テレワークしたら心理的距離が離れた

Webで見かけたこんな記事。

週2日以上テレワークしている人に社長との心理的距離をアンケート調査したところ、1万キロ以上離れていると回答した人が約25%だったということらしい。しかもテレワークの頻度が高い人ほど社長との距離を感じているそうです。

上司との距離感に関しては、5メートル以内と回答している人が約62%と、社長に比べるとぐっと距離が縮んでいます。ただこちらもテレワークの頻度が高い人ほど距離を感じているとのこと。

もともとそんなに近かったっけ?

アンケート結果を見ると「なるほどなぁ」と思う一方、毎日会社に出社していた頃ってそんなに距離感近かったっけ?と疑問に思いました。普段社長と会話する機会なんてほとんどないし、たまに社長から社員向けメッセージが発せられるぐらいでもともとそんなに身近な存在じゃないような気がします。(会社の規模や社長の情報発信力によるので一概に言えませんが)

上司や同僚との距離感だって改めて考えてみると別に友達じゃないわけで、本当に仲の良い同僚以外はそこまで距離が近いとも思ったことありませんでした。あまりにも距離が近いと馴れ合いが生まれたり仕事がやりづらいだろうとも思います。

今まで感じてた距離感は錯覚だったのかも

テレワークによって心理的距離が離れたのではなく、もともと距離は近くなかったのではないか。毎日出社して同じ空間にいると物理的距離が近いので心理的距離も近いと錯覚していたのではないかと思いました。同じ空間にいたら意識せずとも同僚や上司が視界に入るし周囲の話し声も聞こえてくる。同じ雰囲気を味わっているので自然に一体感が生まれるし、同じエピソードを共有することで同じ組織に所属している安心感が生まれると思うんです。

だから今までは同僚や上司との距離感が縮むような特別な仕掛けがなくても同じ場所で働いているということだけで一体感が自然に生まれていたのではないでしょうか。それなのに特別な仕掛けなしにテレワークを導入したので、同じ場所という魔法が解けて一体感という錯覚に気が付いてしまった、そんなところだろうと思います。

要するに組織のコミュニケーションの課題です。物理的距離が離れているメンバー同士をどうやって結びつけるのか。単なる情報共有やナレッジの共有というだけでなく、価値観やビジョンをどうやって共有してすり合わせしていくのか。これまでなあなあでやってきたことをきちんと言語化して共有する必要がありますね。自分のチームで意識して取り組みたいと思います。

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