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「好き嫌い」しないで食べることは正しいのか?

僕は昔から食の好き嫌いがハッキリしている。
米・肉・魚は好きだが、生野菜・果物・乳製品は嫌いだ。
果物に関してはいまだに食べることが出来ない。

子供の頃は周りの大人たちに、「好き嫌いは良くない」とか「栄養バランスの良い食事をしなさい」とか「貧しい国では食べることもままならないのだから我が儘言うな」と正論を突き付けられ、渋々従っていた。
大人たちの言っていることが間違っているとは思わない。
ただ、その正論が僕にとって重要な部分を完全に無視した言い分に過ぎないということは、大人になるまで解らなかった。

僕は嫌いなものを少しずつ克服し、果物以外は食べられるようになった。(果物は僕の味覚では酸味が強すぎて飲み込めない)
もともと身体が弱く、頻繁に体調を崩していたので、バランスの良い食事を摂っていれば身体が強くなるのかと期待していたのだが、そうならなかった。
大人になっても頻繁にお腹を下すし、一年中肌トラブルに悩まされた。

これは何かおかしい、アレルギーではないのか?
そう思って食物アレルギーのテストを受けてみた。
そこで明らかになったのだが、僕は克服してきた食べ物のほとんどにアレルギーを持っていた。
バランスよく色んな食材を満遍なく摂っていたから、今まで体調不良の原因が特定できなかったが、ようやくそれが解った。
嫌いなものには理由があったのだ。

原因が明らかになった今、僕は嫌いなものは食べないと決めた。
そうしたら、長年悩まされていた肌トラブルは目立たなくなってきたし、お腹の調子も以前よりマシになった。
ただ、僕の場合はアレルギーの原因となる食材が多かっただけに、アレルギー源を完全に取り除くのは難しいので、うまく付き合っていくしかないようだ。
なんでも気にせずに食べられる人が羨ましい。

動物は身体の中に入れるべき食材とそうでない食材を見極めている。
それは人間も同じで、「好き嫌い」として表れるのだと思う。
「好き嫌いが良くない」というのは、丈夫な体を持っている人にだけ通用する正論なのかも知れない。
相手の肉体の内面の声を無視すれば暴論となることに気を付けたい。

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