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シュトーレン

シュトーレンを初めて食べた。

僕のシュトーレンに対する知識。

ギャラクシー・エンジェルのフォルテさん。
フルネームがフォルテ・シュトーレンだから、
それがお菓子の名前であること。

ドイツのお菓子だということ。

以上。

まずなんだこれ。白い以外の情報がない。

何かの素材??
外見は物体としての存在しか認知出来ない。

固い。フランスパンみたいなものか?

開けてみる。
ボロボロボロボロ。ボロボロボロボロ。

白い粉が雪崩れてきて、辺りが粉まみれになった。
開封するだけでやる気を削いでくる。

白い粉の正体は砂糖だ。

しかもまぶしてあるとかそういうレベルではない。

砂糖が積もってる。東京の初雪くらい。
多分5mmくらいは360°びっしり砂糖。

日本には塩釜焼きという調理法があるがそれに一番近い。調味料としてのそれではなく、保存方法としての割り切りを感じる。

掴む。手の平にしっとりと砂糖が纏わりつく。

パン切り包丁を入れる。
ギコギコギコギコ。ギコギコギコギコ。

もう食い物の擬音じゃない。もはや木材。

ギコギコギコギコ。ギコギコギコギコ。

断面図が見えてくる。
スポンジとレーズンとクルミが圧縮率を25%くらいでzipファイルになってる。

ギコギコギコギコ。ギコギコギコギコ。

ようやく切り終えた。
手が甘い。コメディ映画のデブの子供。

皿に盛り付ける。

輪切りにされた王蟲?

食。あま~~~~~~い。旨い。

圧縮されてるからボリュームがすごい。
3切れくらいで諦めのラインが見えてきた。

明日も食べよう。

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