合唱練習

10月中旬に予定されている合唱コンクールに向けて、練習。
昼練習15分、放課後練習15分。これが1か月続く。
このたった30分が憂鬱で仕方がなかった夏休み。
どうやれば乗り切れるか、考えていた。
いざ練習が始まって1週間経過。不思議と今はそんなに憂鬱ではない。むしろ楽しい。ちょっと考えてみる。

我慢して、任せる。

今年のモットーは、「こどもが決めたことに口を出さない」としたので、まずはルールを子供たちに決めてもらうことにした。学級委員と実行委員中心に、練習の開始時間、準備の役割分担、進め方等を細かく決めた。そしてクラス全体にコンセンサスをとる。
すると学級委員、自然と。
「自分たちで決めたルールなので、自分たちで守れるようにしていきましょう」
いいね!そして、継続できるようにルールの見える化。黒板に掲示。これも学級委員が作成してくれた。
1日目は、昼休み練習は遅れて始まる。私は見守ってみる。リーダーたちは動かない。見守る。動かない。。。いらいら。
去年であれば「いつになったら始まるの!!!!!!(怒)」
これをぐっと我慢して、予定時刻の5分遅れで始まる練習にスズキも参加。楽しく大きな声で歌う。
帰りの会で、
スズキ「今日の練習どうだったー?」
学級委員「みんな頑張ってましたー。」 
スズキ「(おい、時間は(怒)は、我慢)…明日に向けて改善できることあるー?」
学級委員「時間の声掛けできなかった。今日は自分も声掛けできなかったので、明日は声掛けするからみんなも協力してください!」

次の日、時間通りに始まる練習。楽しく参加するスズキ。
水曜日も、時間通りに始まる練習。のどを嗄らすスズキ。


我慢してよかった!!!

一度でも「おい!」とこっちが言っていたら、彼らの動くモチベーションは「先生に言われたから」になっていたかもしれない。
自発的に動くように、仕掛けるのには、こちらがどっしり構えなくてはいけないね。目の前の現象にリアクションする(調教)のではなく、子供たちの目標とする姿に近づけるようにサポート(教育)。

たのしいは、エンジン。

調教を我慢したおかげで、こちらもストレスなく合唱練習を指導できている。今のところ。
すると不思議といろいろなアイディアがわいてくる。
・歌の背景知識を掲示にしたらどうか。
・学級文庫を曲に合わせて作ろう。
・学級通信を通して取り組みを振り返れるようにしよう。
・フリー部の先生方に合唱を聞いてもらおう!

調教で頭がいっぱいのときは、そんなアイディアは沸いてこない。脳って不思議だ!
そういえば、先日読んだ本の中の記述にも、同じようなことが書いてあったなぁ。楽しい=楽をしている➡ダメ という刷り込まれた思考を、一掃したい。
楽しんで努力する。
これを大切に。

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