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最強の「ラピッドトリガー」について解説する。+Kill Switchについての見解

みなさんこんにちは、じーゆうです。

今回はここ最近ゲーミングデバイス界隈で話題の「ラピッドトリガー(Rapid Trigger、ラピトリ)」機能について解説していきます。

ラピッドトリガーとは?

従来のキースイッチでは、アクチュエーションポイントと呼ばれる作動点を下回ると入力判定がなされ、逆にその作動点を上回ると入力がリセット(リリース)されます。
そのため、連続した入力(連打)をする際、押し込んだ状態からアクチュエーションポイントまで戻す必要があります。

それに対しラピッドトリガー(Rapid Trigger)は、物理的な接点を持たず、アナログ値にて入力を決定します。
これにより、アクチュエーションポイントに関わらず、押し込んだ位置から「どのくらい戻したか(上げたか)」にて入力をリセットできます。

具体的には、以下のような動作をします。

キーを戻すことでリセット・押し込むことで入力になっています。
Wooting公式サイトより引用

ラピッドトリガー対応のキーボードであれば、ほとんどがアクチュエーションポイントの自由な設定、ラピッドトリガー時の相対距離の設定が可能です。

ちなみに、キーストロークの深さを認識する仕組みは「磁気式」が主流ですが、Razerは「光学式」、REALFORCEは「静電容量無接点方式」を採用しています。

メリットは?

ラピッドトリガーは、キーを離したときの入力が早くなるため、VALORANT等ストッピングが重要なゲームで強いと言われています。
他にはCounter-Strike 2カウンターストライク2Apex Legendsエーペックスレジェンズ(主にスーパーグライド)、連打に強いのでosu!にも向いているそうです。

ラピッドトリガーは要するに、入力・リリースともにより早くPCに信号が送られるためどんなゲームでも有利になる可能性があります。

設定について

僕は『REALFORCEリアルフォース GX1』を使用しており、設定値はアクチュエーションポイントを"1.8mm"、Dynamic Mode(ラピッドトリガー相当機能)を"0.2mm"に設定しています。

APC ユーザー設定画面

ただこれはゲーム用の設定ではなく、僕の普段の作業用の設定です。

ゲーム用であれば、可能な限りアクチュエーションポイントは浅く、ラピッドトリガーの距離も0.1mmなど低めが良いですが、誤操作しやすくなりますので慣れや自分に合わせた調整が必要となります。

最初はアクチュエーションポイント1.2mm、ラピッドトリガー0.1mmくらいから調整していくと良いと思います。

オススメのラピッドトリガー搭載キーボード

僕は『REALFORCE GX1』以外を使ったことがないため無責任にオススメはしません

有名どころだと、『Wooting』、『SteelSeries』、『DrunkDeer』、『ZENAIM』、『ELECOM』、『Razer』、『REALFORCE(東プレ)』がラピッドトリガー搭載のキーボードを出していますね。

ちなみに、磁気式のスイッチは周囲の温度によって誤作動を起こす可能性があります。

ZENAIM公式サイトより引用

ZENAIMでは、温度を検出し判定を補正するプログラムが実装されているそう。

この現象がどの程度実際のプレイに影響があるかはわかりませんが、光学式スイッチであれば周りの磁気や温度の影響を受けないため、もしかしたら光学式スイッチの方が優れているのかもしれません。

Kill Switchについて

『REALFORCE GX1』には、「Kill Switch(キルスイッチ)」という機能もついています。
これは、AキーとDキー(変更可能です)の入力を排他的にするもので、簡単に言えば、「同時に押した場合片方のキーのみ反応させることができる」というものです。

ニュートラル状態(AキーとDキー同時押し状態)がなくなることで、Apex Legendsなどでよく行われる、左右に高速に移動して銃を撃つ動作、通称「レレレ撃ち」が素早くできるようになります。

現状この機能が搭載されているゲーミングキーボードは『REALFORCE GX1』しかありません。

ただ個人的見解にはなりますが、この機能は「ハードウェアチート」のラインギリギリだと思います。
ラピッドトリガーはあくまで入力がより早くなるだけですが、Kill Switchは人間の動作を上書きしていますからね…。

もはやキーボードの性能云々ではないため、対戦ゲームでは使わない方が無難でしょう。

まとめ

ラピッドトリガーは、要するに「自分の判断がより早くPC(ゲーム)に伝わる」機能になるため、どんなゲームでも優位になる可能性を秘めています。

ゲーム以外においても、(誤作動さえしなければ)入力が早くなることに越したことはありません。

僕はこれは未来のキースイッチ入力方式だと思っています。

ただ、デバイスにお金をかける順番は

モニター>マウス>キーボード

だと思うので、予算が限られているのであればまずは適当な5000円前後のメカニカルキーボードでも十分だと思います。

VALORANTをガチるなら、もしかしたら今後必須の機能になるかもしれません。

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