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実家のお隣さん

久しぶりの投稿。

老老介護、それも子供が引きこもりだったり、
親の介護をきっかけに職を辞して、親の面倒を
一身で負うというような番組を見て、
思い出した昔の話。

お隣さんは夫婦と娘という世帯。
このご夫婦は近所でも気が強いと言うか、
我を通すタイプ。
父親が亡くなったのは昭和50年代。
その後は母と娘となったのだが、
母親の気の強さは変わらずだった。

娘さんがその当時働いてはいたと思うが、
なにゆえ、私もまだ中高生の時代の記憶なので
定かではない。

私が大学で地元を離れた時代だと思うが、
実家に戻ったときに、この気の強い母親が
亡くなったと聞いた。

お隣りだったので、私の母がお通夜に行ったらしいが、
誰も他にはおらず。
帰り際に「本葬にも来ていただけますか?」という
娘の願いを聞いて母が出席したらしいのですが、
誰も葬儀には来なかったようで、なかなかの
居心地の悪さだった模様。

ちなみに、親父は仲が悪かったのもあって、
出席しなかったらしい。

葬儀を終えて、暫くすると引っ越していったらしい。

なぜこのようなことを覚えていたかと言うと、
娘の幸せを考えず、ずっと手許に置いときたいという
タイプの親だったようで、縁談どころか、交際相手の
お付き合いもすべて潰していたらしい。

当然ながら親は先に死ぬわけで、残ったこの娘さんが
一人になる。昭和も終わりかけの時代、結婚適齢期を
外すと、結婚は至難だったはず。

この娘さんが、親の死を悲しんだのか、開放されたと
感じたのかを知ることはできない。


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