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『悲しみの岸辺』

愛が片翼の旅なら はばたけもせず
遠く悲しみの岸辺に打ち上げられて

浜田省吾『悲しみの岸辺』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は1986年に発売された浜田省吾10枚目のアルバム『J.BOY』より、『悲しみの岸辺』について。


悲しみの岸辺

何度も別れ話になるたびに
最後はいつも涙に黙りこむ
君を愛し 君を憎み
今はもう二人の絆 途切れていること
気付かぬ振りでいるだけ

愛が片翼の旅なら はばたけもせず
遠く悲しみの岸辺に打ち上げられたまま

おれには どこか心に欠けたところがあるのか
触れるすべてを壊しちまう
強さなのか 脆さなのか わからない
でも気付けば大切なもの
いつもおきざりにして

愛が片翼の旅なら はばたけもせず
遠く悲しみの岸辺に打ち上げられて

ただ受け入れてきた
ひとつひとつの別れを
まるで氷のような心ですべてのドア閉して

君を もし失したら この旅も終りさ
何も この世界につなぎ止めるものは無いから

愛が片翼の旅なら はばたけもせず
遠く悲しみの岸辺に打ち上げられたまま

浜田省吾『悲しみの岸辺』

『悲しみの岸辺』は浜田省吾10周年にして10枚目のアルバム『J.BOY』に収録されています。
サビが印象的なバラードで、穏やかなメロディと切ない歌詞が特徴的です。
切ない別れの歌ですね。

この『悲しみの岸辺』も2003年のセルフカバーアルバム『初秋』に収録されています。
こちらのアレンジの方がかなり好みでよく聴いていましたね。
かなり穏やかなアレンジが施されていますが、歌詞の重さは健在です。

この『初秋』というアルバムはかなり好きで、どの曲のアレンジも中々に素敵なものとなっています。
ただし歌の内容としてはそこそこ重めな曲が多いのも事実です。
実際に浜田省吾はこう語っていました。

最初の5~6曲目くらいまでは辛く苦しい歌が続くんで、作っていて「みんな、ちゃんと聞いてくれるかなあ」と心配しました(笑)。だから歌の重さをサウンドで救う、音楽で救うというのは、すごく意識した。

DISCOGRAPHY | SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

浜田省吾の楽曲の特徴として、重い歌詞の歌を爽やかに歌い上げているものが幾つかあります。
内容としては結構ガツンとくるものでも、曲調としては穏やかだったり、歌詞の重さを感じさせないアレンジが施されていたりします。
これらは上の通り意識して行っていたのですね。
『悲しみの岸辺』もそうですが、こうした浜田省吾らしさって結構素敵なんですよね。
こうしてnoteで浜田省吾の楽曲を紹介してきていますが、改めて歌詞を見ると曲の世界観についての発見が多々あります。
耳で音楽を聴くのと、目で歌詞を読むのとではまた違った感じ方ができていいですね。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の『悲しみの岸辺』の紹介でした。
穏やかですが切ない別れを描いた歌となっていて、個人的には『初秋』バージョンが中々に素敵な楽曲です。
浜田省吾らしさのある名曲ですね。

それでは、また。

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