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『ボーダーライン』を観ました

その善悪に境界ボーダーはあるのかーー。

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

以前から『Call of Duty: Modern Warfare』についての思い出を語り、次回作である『Call of Duty: Modern Warfare II』への期待を語ってきました。

次回作に関する様々な情報が解禁されてきた中で、開発スタジオへのインタビューで興味深い物がありました。

Q:いろいろ戦争映画を参考にしたと思うのですが、その中で好きなものはなんですか?

A:このゲームのために参照した中で? 『ボーダーライン(原題: Sicario)』(2015年、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)を挙げないわけにはいきませんね。ビジュアル面でも感情的にどういう経験を描くんだという面でも、毎度立ち返って参照していました。

同じことをやっているというんじゃないですよ。そこから参考にした要素はありますが。たくさんのものが詰まっていて、何度も振り返った非常に特別な映画です。

ファミ通.com

この『ボーダーライン』という映画ですが、2015年に公開されたアクションサスペンス映画で、日本では2016年に公開されました。
予告が印象的で僕も公開直後に観に行った記憶があります。
確かに『CoD:MWII』のストーリーを聞いたり、トレーラーを見てもこの作品から大きな影響を受けていることがよく分かります。

ということで、遊びたいゲームも思い浮かばないので昨日プライムビデオで『ボーダーライン』を観ました。
およそ6年ぶり。
今回はその感想をまとめてみようと思います。


あらすじ

物語はFBIで誘拐事件を担当する捜査官ケイト・メイサー(エミリー・ブラント)が、秘密裏に編成された特殊チームにスカウトされるところから始まる。チームに課せられたミッションは、アメリカ社会を蝕むメキシコの麻薬組織ソノラ・カルテルの壊滅。持ち前の正義感に駆られてチームに志願するケイトだったが、リーダーの特別捜査官グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)、謎めいたコロンビア人のコンサルタント、アレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)は、なぜか作戦の詳細を教えようとしない。何もわからぬままメキシコのフアレスへ同行したケイトは、人命が虫けらのように軽んじられる棒直が日常化した街のおぞましい実態と、作戦中に手荒な超法規的手段を駆使するチームの方針に戦慄を覚える。やがて法によって悪を裁く理想を打ち砕かれたケイトは、麻薬戦争の得体の知れない闇の奥深くに身を投じ、さらなる想像を絶する真実を目の当たりにするのであった……。

映画『ボーダーライン』

感想

オープニングからヘビーでした。
6年前に映画館で観たきりで、その後DVD等で観た記憶はなかったため既視感はありつつも新鮮な気持ちで観ることができました。
以前より知識も増えていたため、理解力も上がった状態で観れましたね。

理解力が上がった1番の要因は『CoD:MW』のお陰です。
最近改めてプレイしたことで交戦規定に縛られる主人公と、目的のためならば手段を選ばないという善悪の曖昧さを学ぶことができました。
映画の中でも同様な状況が描かれており、そのシンクロの度合いも中々に強かったです。
作曲家は違うのに、何故か『ボーダーライン』の音楽が『MW』の音楽に似ているようにも感じられました。

以前観た当時の感想も出てきました。

簡単な感想としては、ベニチオ・デル・トロのミステリアスかつ魅力的な演技が凄まじかったこと、アメコミヒーローものに浸かりきった僕にとって、明確な正義が描かれていた訳では無い今作の話は少し理解が難しかったこと、残酷な描写もあったものの、それが特に作品のリアリティを深めていたこと、ですかね。
観終わった後の衝撃はアメリカン・スナイパー程ではなかったものの、主人公であるエミリー・ブラントと気持ちがシンクロしていたのか、呆然とした気分に包まれましたね……。

ただハイウェイでの銃撃戦や、終盤のナイトビジョンや暗視ゴーグルを使用したシーンは凄かったですね。
アクションのリアリティや迫力は特に素晴らしかったです。

そして原題のSICARIO、意味は「暗殺者」。
観終わった時の呆然としたタイトルバック時に、冒頭のこの言葉の意味の説明を思い返すと大ダメージを受けること間違いナシ、です。

感想としては短いものの中々的を得ていました。
この作品は原題と邦題が全く違うのですが、これが悪くなく、ぴったりなものでした。
邦題の『ボーダーライン』は「境界線」で、善悪の基準が曖昧で、それに翻弄される主人公ケイトの心情に寄ったタイトルです。
そして原題の『シカリオ』の意味は「暗殺者」で、謎のコロンビア人アレハンドロの真の姿を表しています。
この映画はケイトを主人公として描いていますが、タイトルや物語の流れ的に真の主人公はアレハンドロでした。
当時の僕としてはそれを理解していたかどうかは怪しいですが、珍しく邦題が良い作品ではありましたね。



こんな感じで映画『ボーダーライン』の感想でした。
続編の『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』も近い内に観ます。
映画館で観損ねてしまったので楽しみです。

それでは、また。

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